財務省は3日、昭和天皇在位60年を記念して発行した1万円銀貨の偽造銀貨が見つかったと発表した。

同省によると、2013年11月14日、外国郵便の中から偽造1万円銀貨らしきものを46枚発見。造幣局が真偽鑑定を行った結果、いずれも偽造銀貨であることが判明し、12月2日に報告を受けたという。

偽造1万円銀貨の特徴は、昭和61年銘で、材質は純銀。重量は本物とほぼ同じだが、直径はやや大きく、縁幅が広い。全体的に文字の線が太く、角に丸みがあるほか、模様の一部が本物とは異なっている。表面の状態は、鏡面部分には光沢があり、模様部は白っぽい。周囲ギザの数は本物より少なく、状態は鮮明で角が角ばっている。また、パールは全体的に本物より大きくパール間の隙間が狭くなっており、かつ白みを帯びているという。

天皇陛下御在位60年記念1万円銀貨幣の見本貨幣および偽造貨幣(昭和61年銘)(出典:財務省Webサイト)

同省は、不審な貨幣を見つけた場合は、すぐに近くの警察または日本銀行まで連絡するよう呼びかけている。