スズキは、11月28日から開催されている『第30回タイ国際モーターエキスポ』において、Aセグメント車(欧州等の区分で最も小型の乗用車)のコンセプトモデル「A : Wind」(エーウインド)を発表した。

コンセプトモデル「A : Wind」

A : Windは、Aセグメントクラスに新たな風(Wind)を吹込む車、との思いを込めて名付けられた、996ccガソリンエンジン搭載のコンセプトモデル。「ダイナミックなボディー×広々とした室内×上質」をキーワードに、同社のコンパクトカー作りのノウハウを結集して設計されたとのこと。上質な室内外のデザインや使い勝手の良い室内空間など、一般的なAセグメントの概念に捉われないデザインと、広さ・質感のあるパッケージングを実現するとともに、低燃費も達成している。

特徴は、ヘッドランプとグリルを一体化させた力強いフロントマスク、伸びやかなキャラクターラインにより抑揚のついた上質なボディー側面、開放感のある視認性の良いインパネデザイン、広いドア開口部と高座面シートによる優れた乗降性、車全体のレイアウトを工夫した広い前後乗員間距離による後席居住性、クラストップレベルの荷室容量などとなっている。

同車を基にした量産モデルは、タイ政府が推進しているエコカープロジェクトに適合する2車種目として2014年にスズキ・モーター・タイランドで生産を開始。タイ国内での販売をはじめ、順次輸出を行う計画となっている。