「第43回東京モーターショー2013」の一般公開を前に、20日から2日間にわたるプレスデー(報道関係者招待日)がスタートした。20日はスバルを皮切りに、約30ブランドがプレスブリーフィングを実施。注目の最新モデルが続々とワールドプレミアを飾った。
前回(2011年)を上回る76台のワールドプレミア(世界初公開)、81台のジャパンプレミア(国内初公開)がアナウンスされ、開催前から注目された今回の東京モーターショー。中でも高い関心を集めていたモデルのひとつが、「レガシィ・ツーリングワゴン」後継車ともいわれるスバルの新型スポーツツアラー「レヴォーグ」だった。
同モデルの世界初公開にあたり、富士重工業代表取締役社長、吉永泰之氏は、「この車は日本向けに開発しました。日本のお客様に新たなクルマを提案したい、との思いから始まったプロジェクトです。世界一厳しい自動車市場である日本で、より厳しい目を持つスバルのお客様のために、レヴォーグでは最新技術のすべてを注ぎ込みました」と挨拶した。
「レヴォーグ」では2種類のエンジンを採用しており、とくに1.6リットル水平対向直噴ターボ"DIT"エンジンは、「レヴォーグ」のために新開発されたエンジン。小排気量エンジンと直噴ターボの組合せで、ターボならではの動力性能と、燃料満タンで1,000kmの走行(高速道路を時速100kmで走行時)も可能な燃費性能が両立した。
また、先進安全機能が進化した「EyeSight(ver.3)」も搭載している。アクティブレーンキープ、AT誤作動抑制、ブレーキランプ認識制御などの新機能に加え、従来の機能も性能向上したことから、最先端の予防安全技術が提供されるという。吉永氏は、あくまで運転の主体はドライバーであることを前置きしつつ、「EyeSight(ver.3)」により、「自動運転の領域に近づいたのではないか」と評していた。
スバル「レヴォーグ」は2014年春の発売を予定し、来年1月4日から先行予約を開始する。現時点で価格は未公表だが、「アイサイトでは高機能ながら価格を抑えた点が高く評価されています。これからもお求めやすい価格にこだわっていきたい」(吉永氏)とのこと。
プレスブリーフィングが実施された20日のスバルブースでは、カラーの異なる3台の「レヴォーグ」が展示され、報道陣からの注目も高かった。その他、世界初公開の「SUBARU CROSS SPORT DESIGN CONCEPT」、日本初公開の「SUBARU VIZIV EVOLUTION CONCEPT」、さらに「SUBARU BRZ GT300」も展示されていた。