ビジネススキル診断テストの平均点と年収

ビジネス・ブレークスルーは、ビジネスパーソンを対象にビジネススキルを数値化する「MBA診断」を実施している。このほど、2012年9月20日~2013年10月17日までの診断の集計結果を公表した。有効回答数は2,065名。

MBA診断は、「ビジネススキル診断」と「志向性タイプ診断」の二つの項目からなる。ビジネススキル診断は、経営学の最高峰学位である「MBA(経営管理修士)」の内容をベースに設問を作成しており、現時点で持っているビジネススキルを点数化。志向性タイプ診断は、ビジネスに対する考え方や価値観、方向性など潜在的に持っている内面を診断する。

ビジネススキルが高い人は年収も高い傾向に

そこでビジネススキル診断テストの平均点と年収についての関係を調べたところ、年収が高い人ほどビジネススキル診断のスコアも高くなる傾向にあることがわかった。特に年収1,000万円以上の平均点の52.7点に対し、日本人の平均給与とされる年収400万円(平成24年分民間給与実態統計調査」国税庁より)以下の人の平均点は32.3点と、約20点も開いている。

スキルアップの量と年収は比例する!?

スキルアップのために努力していること(セミナーに出席する、ビジネス書を読む、など)について聞くと、年収400万円未満の場合、「特にない」という回答が14.4%を占めたのに対し、1,000万円以上では0.5%だった。また、3個以上のものに取り組んでいる人は、1,000万円以上では65.8%だったが、400万円未満では38.1%にとどまっている。

スキルアップのために努力していることの数

また、仕事とプライベートのバランスに関する質問では、「仕事=プライベート」の回答は、年収1,000万円以上では42%、400万円未満では34%。平均帰宅時間や平均睡眠時間について比較しても、年収1,000万円以上と400万円未満の人とでは、約1時間程度しか変わらないことも明らかになった。

デキるビジネスパーソンは時間を有効活用している

総合的に見てみると、年収1,000万円以上と400万円未満の人では、スキルアップの量に圧倒的に差がついている。逆に、帰宅時間や睡眠時間などはそれほど大きな差は見られず、「デキる」ビジネスパーソンは限られた時間を有効に使い、スキルアップやプライベートの充実に励んでいるようだ。

年収400万円未満と年収1,000万円では具体的にどう違う?