その結婚願望アピール、嫌がられていませんか?

筆者は仕事で恋愛相談を受けているのですが、女性から「彼がプロポーズしてくれない」「結婚に乗り気じゃないみたいでこのままの関係を続けていいのか不安」という悩みがよく寄せられます。

煮え切らない相手には結婚を促す必要がありますが、結婚願望のアピール法を間違えると、むしろ結婚が遠のくこともあるのです。マイナビウエディング編集部が行った、「彼女にされると幻滅すると思う」結婚したいアピールアンケートでは、以下の結果となっています。

1位 「結婚しないなら別れる」と切り出される(39.7%)
2位 「親が会いたがっている」と言われる(19.4%)
3位 同世代の結婚報告や結婚式の様子を詳しく聞かされる(18.1%)
4位 「早く子どもが欲しい」と言われる(17.3%)
5位 結婚情報誌を買ってくる(16.1%)
(複数回答可)

1位の"脅し"は、むしろ逆効果と言えます。フリーのTVキャスター、草野仁さんは、現在の奥様から「結婚してくれなきゃ死ぬ」と逆プロポーズされて決断したそうですが、これは稀なケース。他には「結婚しないなら別れる」と宣言して本当に別れ、新たな相手と結婚した女性もいます。成功か失敗、大きく二分するセリフと言えるでしょう。

2位は、「仕事が一段落してから……」と考えている時期の男性にとっては、プレッシャーでしかありません。事前に「会いたがっている」と断りを入れるのはまだマシで、単なるデートのつもりで来た男性を、そのまま実家に連れて行くという強硬手段に出て彼に冷められてしまった女性もいます。また、「あなたのご両親に会いたい」も、男性にとっては類語に当たります。

3位を男性が嫌う理由は、劣等感を植え付けられてしまうから。結婚=幸せではありませんが、結婚した事実を聞くと男女共に"先を越された"という感情がわく人が多いのではないでしょうか。女性より競争意識が強い男性にとって、「先を越された=負けた」と同義なのです。

4位は、女性より男性のほうがロマンチストであることが理由に挙げられます。出産年齢に限りがある女性にとって結婚=現実ですが、いきなり子供と言われると、結婚に甘い憧れを持つ男性は、突然現実を突きつけられたような気がして萎えてしまうのです。 結婚の約束もしていないのに情報誌を彼の目につくところに置く5位は、恐怖すら感じる男性もいます。結婚が決まるまではこっそり1人で見て、夢を膨らませるといいでしょう。

もし女性からプロポーズするなら、交際前の「つき合ってください」という告白と同様に「結婚したいな」と直球勝負に出るのが一番のオススメ。男性から見て「プロポーズしたい」と思われるような女性を目指しつつ、それでも彼が煮え切らなければ検討してみるといいかもしれませんね。

著者プロフィール

内埜さくら(うちの さくら)
恋愛コラムニスト。1200人以上の人物取材の経験で磨かれた鋭い洞察力が武器。事務、販売、接客など数多くの職業を経験後、2004年にフリーライターとして活動開始。多種多様な依頼をこなすうちに人物取材を得意とするようになり、男性誌で約3年以上、恋愛やセックス特集を担当。ライター活動中に取得した心理カウンセラーになるために学ぶ必須項目の心理学と取材データを元に、処女作の「恋がガンガンうまくいく魔法のフレーズ80」(講談社)を上梓。心理カウンセラーとしても活動中。「恋愛コラムニスト内埜さくらのブログ」も更新中。