日経リサーチは18日、過去10年間のデータに基づいて有力企業ブランドを多角的に評価する「ブランドX(テン) -ブランド戦略サーベイ10年分析<2004-2013>」を発表した。その結果、総合評価の1位は2期連続でグーグルとなった。

同評価は、10年間継続してブランド力を測定した有力企業のデータを分析し、ランキング化したもの。各社のブランド力を表す測定スコアの平均値だけでなく、スコアの動きも加味した独自指標「企業ブランド・ディケード(BD)指数」を開発し、その総合スコアを元に「力」と「勢い」を兼ね備えた企業ブランドのランキングを算出したという。

同社は2013年7月、第1回として2003年から2012年までの10年間のランキングを発表。第2回となる今回は、2004年から2013年までの期間について評価を行い、2013年9月に発表した「ブランド戦略サーベイ2013」の結果をランキングに反映したほか、測定対象企業を前回の277社から332社に増やした。

その結果、総合評価1位には第1回に続いてグーグルが選ばれた。次いで、2位は前回に続いてアマゾン、3位は味の素、4位は森永製菓、5位はカゴメ、6位はアップルジャパン、7位はキューピー、8位はヤマト運輸、9位はキッコーマン、10位はTOTOの順となった。

「ブランドX -ブランド戦略サーベイ10年分析<2004-2013>」

今回の特徴を見ると、2位のアマゾンはブランドの「勢い」を示す10年間の得点増加幅・増加回数で1位のグーグルを上回った。3位の味の素は前回の10位から順位を上げ、日本企業で最高位となった。また、前回の上位10位は外資系IT企業が目立ったが、今回は食品メーカーが5社ランクインしており、日経リサーチは「10年間に全業種でブランド力が低下する中、食品業界は下げ幅が最小で、ブランドイメージも比較的安定」していると分析している。