JR東海は27日、台風18号で被災し、バス代行輸送を実施している飯田線平岡~天竜峡間について、10月10日の始発列車から運転再開すると発表した。

飯田線を走る313系(写真はイメージ)

飯田線では、9月16日に上陸した台風18号の影響で、水窪~飯田間を中心に土砂流入や路盤流出などの被害を受けた。とくに門島~唐笠間の橋りょうにおいては、橋桁上部および下部に、土砂や大きな石が長さ40mにわたって堆積する大規模な被害となり、橋桁の取替えを含めた復旧工事が必要とみられていた。

これを受けてJR東海は、「平岡~天竜峡間の運転再開までには3カ月程度を要する見込み」と発表。バス代行輸送が実施された。

その後、土砂の撤去が進み、橋りょうを詳細に点検したところ、安全性を確認でき、橋りょうをそのまま使用できると判明したという。大規模な復旧工事の必要がなくなったことで、工期も大幅に短縮され、早期の運転再開が可能になった。

現在、飯田線は特急「(ワイドビュー)伊那路」が全列車・全区間運休に。平岡~天竜峡間でバス代行輸送(為栗駅、田本駅、門島駅、金野駅、千代駅は通過)を実施している。平岡~天竜峡間が運転再開される10月10日以降、通常ダイヤに戻されるとのこと。