メルセデス・ベンツ日本は、5月にセダン / ステーションワゴンが発売された新型「Eクラス」に、2ドアクーペモデルと4シーターコンバーチブルのカブリオレを追加して発表した。新型「Eクラス」はこれで全26モデルが勢ぞろいした。

「E 250 カブリオレ」は待望の右ハンドルで、699万円とお手頃価格に

新型「Eクラス」の発売を受け、東京・六本木で行われたプレス発表会では、メルセデス・ベンツ日本の代表取締役社長兼CEO、上野金太郎氏が挨拶した。

「E 250 カブリオレ」を前に挨拶する上野氏

「新型『Eクラス』クーペ / カブリオレは、女性のお客様にもぜひ選んでいただきたい1台」と上野氏。社名の「メルセデス」が女性の名前に由来するというエピソードも披露し、メルセデス・ベンツと女性との関わりの深さをアピールした。最近の好調な販売状況について、女性客が年々増加しているという事実も挙げた上で、「おそらく女性の貢献が大きいのでは?」と分析していた。

続いて、「メルセデス・ベンツで活躍している女性のひとり」と上野氏からの紹介を受け、商品企画・マーケティング部部長の阿左見薫氏が登壇。新型「Eクラス」クーペ / カブリオレの概要説明にあたり、スタイリッシュなデザイン、運転や駐車に自信のないドライバーを支援するシステムの搭載、右ハンドルかつ700万円を下回る「E 250 カブリオレ」の新規追加など、女性のニーズが意識された特徴を中心に紹介した。

シングルルーバーのフロントグリルと大型エアインテークを備えたフロントバンパーには力強さが

マイナーチェンジ前の独立4灯タイプから大きく変更されたLEDハイパフォーマンスヘッドライト

「E 250 クーペ」。なめらかなルーフラインとシャープなラインを組み合わせたサイドビューが流麗さを感じさせる

クローズ状態の「E 250 カブリオレ」。エレガントなソフトトップは、遮音性にも優れている

発表会の会場となった「メルセデス・ベンツ コネクション 東京」には、6台の新型「Eクラス」クーペ / カブリオレが展示され、新世代のデザイン手法によって大きく刷新されたエクステリアに注目が集まった。

とくに印象的なフロントマスクは、目力のあるLEDハイパフォーマンスライトと、大型エアインテークを備えたバンパーがダイナミックだ。クーペは、なめらかなルーフラインが美しく、Bピラーレスでフルオープン可能な開放感あふれるサイドウインドウを備える。一方、カブリオレはオープンでの爽快感はもちろん、クローズ時には全4色から選べるソフトトップが優雅なプロポーションを生み出す。

新デザインのセンターコンソールが採用されたインテリアは、カラーバリエーションも豊富

「E 250」クーペ / カブリオレ」の新型エンジンは、クラストップの燃費15.5km/リットル(JC08モード)を達成

インテリアは厳選されたレザー素材や高級感のあるスイッチ類によって、質感の高さが感じられる仕上がりになった。エンジンは、「E 350」(クーペ / カブリオレ)には3.5リッターV6を、「E 550」(クーペ)には4.7リッターV8ターボを、「E 250」(クーペ / カブリオレ)には新型2リッター直4ターボを搭載。いずれも最先端の直噴システム「BlueDIRECTテクノロジー」が採用されている。

なお、新型「Eクラス」クーペ / カブリオレの魅力を広く発信するため、東京および大阪の「メルセデス・ベンツ コネクション」で両モデルを展示するとともに、試乗車も用意するとのこと。8月24・25日には、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店にてデビューフェアも開催されるとのことだ。