全国8カ所で順次開催されている「ニコニコ町会議 全国ツアー2013」の第3回目が、8月4日に鹿児島県さつま町で開催された。今回の町会議は、地元の夏祭り「さつま町夏祭り」にて併催されたもので、来場者は例年の倍近い約2万人を記録。さらに、中継番組の視聴者数も約20万人に達するなど、大きな盛り上がりを見せた。
「ニコニコ町会議」は、4月27日・28日に幕張メッセで開催された巨大イベント「ニコニコ超会議2」の"町"版として、全国各地で開催される移動式文化祭。第3回の開催地となった鹿児島県さつま町は、鹿児島県の北西部に位置する地域で、毎年開催される「さつま町夏まつり」は、道路に並べられた数百台の和楽器「五ツ太鼓」が注目を集める北薩最大級の夏祭りとなっている。
本イベントのオープニングには、さつま町の町長・日高政勝氏が登壇。「若い皆さんの力で夏祭りを大いに盛り上げてください。さつま町は自然がいっぱいで温泉もあちこちに湧いています。ゆっくり夜までがんばってください」などと挨拶し、テープカットを行った。
オープニングが終わると、いよいよニコニコ町会議がスタート。今回のイベントでは、町会議の特徴でもある"来場者参加型企画"として、一般参加者がステージで歌を披露する「のど自慢」や、会場内で踊りを練習し、最後にステージ発表する「踊ってみたレッスン」などが行われた。これらの企画には、ニコニコ動画で人気の歌い手・じゅん☆じゅんやみい、踊り手の気まぐれプリンスやあおいらが参加し、会場の盛り上がりはさらに高まっていった。
このほか、会場内には「描いてみたブース」や「ニコニコ神社」、「ゲーム実況ブース」などが設置され、5月病マリオやタイチョー、オッサン、大将、きのといった人気ユーザーが登場。彼らのパフォーマンスを見るために、大勢の観客が行列を作った。
そんな今回の町会議の目玉ともいえるのが、さつま町の温泉旅館・手塚旅館での温泉レポートだ。レポーターを務めたのはニコニコ生放送で配信を行う人気の美人生主・みゃこ。タオル一枚で温泉に入る姿が配信されると、ニコニコ生放送視聴者からは歓声のコメントが寄せられていた。
一方、メインステージでは、さつま町の夏祭り実行委員を務める3人のスタッフが登壇し、「町自慢コーナー」を開催。地元さつま町の特産品であるごぼうやトマト、カボチャを使った料理や、肉厚な梅干し、さらには黒毛和牛を使用した特製の丼「ニコニコスペシャル」が登場すると、生放送画面では「食べたい!!!」「おいしそうー!」といったコメントで埋め尽くされていた。
また、「さつま町あるあるクイズ」コーナーでは「集合時間は自宅を出発する時間だと思っている」「桜島上空の風向きが気になる」といった地元ネタで大盛り上がり。来場者、生放送視聴者ともに最後まで盛り上がり続けたイベントとなった。
なお、ラストにはニワンゴ社長・杉本氏より、町会議の追加開催スケジュールが発表となった。8月25日には長崎県諫早市小長井町で開催される「こながいまつり」に、さらに9月22日には愛知県名古屋市で開催される「久屋大通り秋まつり」に、ニコニコ町会議が参加することになるという。