三井住友カードは26日、クレジットカード会員の入会申込みを促進するため、拡張現実(AR)技術の活用を開始すると発表した。その第1弾として、27日から始まる韓国の人気アーティスト「U-KISS」のライブツアーの会場でAR技術対応の「U-KISS VISAカード」の入会案内チラシを配布し、「U-KISS」メンバーによるオリジナルメッセージ動画を配信する。

三井住友カードでは、対面によるクレジットカード会員の入会申込み勧誘にあたり、通常はクレジットカードや付帯サービスのメリットを印刷した紙のチラシやパンフレットを配布し、顧客にPRしている。しかしながら、イベント会場などでは同社を含むさまざまな事業者がチラシなどを数多く配布するため、必ずしも十分なPR効果が期待できないケースもあったという。

このたび、同社チラシを受け取った人のみがスマートフォンで閲覧できる特別な動画を配信し、顧客に楽しんでもらうことを通じて、同社配布チラシのPR効果を高めていく。具体的には、無償アプリ「Junaio」(metaio社が提供しているAR環境を提供するためのiPhone/Android向け無償アプリケーション)を顧客のスマートフォンに予めダウンロードしてもらい、アプリ起動後にチラシのU-KISSの画像にかざすだけで、U-KISSメンバー自らがカードを紹介し入会を促す動画がスマートフォンに配信される。動画終了後には、自動でカード申込サイトへのリンクバナーが表示され、興味を持った顧客はスムーズに入会申し込みができる仕組みとなっている。

なお、「U-KISS VISAカード」とは、6月に三井住友カードが発行を開始した、「U-KISS」とコラボレーションしたクレジットカードのこと。

AR技術活用イメージ

三井住友カードは、今後も新しいIT技術を活用した商品・サービスの開発に努め、顧客の利便性向上を図っていくとしている。