惣菜管理士って、あまりなじみのない資格の名前かもしれません。しかし必要な方には、とてもありがたいのがこの資格なのです。この資格を取ると、具体的にどんなことでみんなの役に立つのか、またどんな有利な点があるのかなどを確認してみましょう。

■惣菜管理士って、どんな資格なの?

惣菜管理士は、その名前の通り「惣菜の専門家」に与えられる資格です。例えばスーパーやデパートで売られている惣菜が本当に安全な食材を使っているのか、産地はどこなのか、添加物やアレルギー食品が入っていないかなど、なかなか暇そうなお店ではない限り、ゆっくり聞いたりすることはできませんよね。

惣菜理士の資格があれば、店頭表示では詳しくわからない、また聞きにくい惣菜の衛生・安全・栄養・添加物などを消費者にむけて具体的に、店頭でアドバイスすることができます。また惣菜管理士の資格は、惣菜加工工場などで、惣菜の衛生管理や品質確保などの仕事に携わったりする人にも必要な資格なのです。

■勉強期間はどのくらい必要?

惣菜管理士の資格取得には、通信教育による受講と集合研修を受けることが必ず必要になります。そのため、およそ7カ月間は勉強が必要になります。また3級以上を受ける場合には、3級、2級の資格が必要になってくるため、それなりに段階を踏むことと同時に長期間の勉強も必要になってきます。ちなみに管理栄養士の資格があれば、2級受験のための通信教育受講から始めることができます。

■試験内容は?

マークシート方式の筆記試験で、養成研修で学んだ6科目から出題されます。各科目の得点が合格基準に達していれば合格になりますが、得点の足りない科目があり不合格になった場合は、翌年以降に、その科目を指定しての再受験が可能となっています。

■問題の出題範囲は?

いずれも養成研修テキストからの出題が中心となっており、3級では安全と栄養を中心に、2級では品質と製造から、1級では経営と管理というコンセプトでの出題内容になっています。3級では基礎的な知識や技術のある担当者レベル、2級では専門的な知識と技術のある監督・リーダーレベル、1級では高度な専門知識と技術がある工場長・管理レベルの知識やスキルが求められます。

■惣菜管理士の資格は、どんな時に使える?

惣菜に関連した企業をはじめ、製造工場、加工工場などで「惣菜製造管理認定」を受けた企業や工場は惣菜管理士をおかなければ認定を受けられないようになっています。惣菜管理士は、そのような企業や工場での活躍が期待できます。

また実際に「惣菜管理士のいる店」として、店頭表示をしているスーパーや惣菜店、デパートの惣菜売り場などで活躍できることも期待できます。またこれから惣菜を扱う店や弁当店を独立させたい、起業したいという人にも役立つ資格といえます。

外食産業でメニューを企画したり、提案したりする仕事に惣菜管理士の資格を役立てている方もいます。惣菜管理士は、「食」にまつわる、幅広い仕事に応用できる資格といえるでしょう。

参考サイト:一般社団法人日本惣菜協会「惣菜管理士」