面接で困るのが、「最後に質問はありますか?」という質問です。イベントでも会議でも「手を挙げる人待ち」のことが多いもの。しかし面接では他のひとを待つわけにいきません。いったいどんな行動をとればよいでしょうか。

■こんな質問は好印象 仕事への心得や必要なスキルへの質問

実際に仕事をまかせられたとして、どんな心得やスキルが求められるのか、それに対してはどのような準備が必要かなど、前向きな意欲が感じられる質問は高評価です。今は実力が足りなくても、将来的に信頼して仕事をまかせられる、責任をもって仕事を預かる人物であるというPRができます。

■こんな質問は好印象 具体的な仕事内容への質問

具体的な一日のスケジュール、仕事の流れなど、より具体的な仕事への質問も高評価です。堅実性や前向きな意欲が感じられます。ただし人間関係(特に要注意人物の有無など)に踏み込んだ質問はNG。これから採用する人物や同じ社員がいるところで、社員の悪口を言う人はいませんし、何が聞きたいのか、その意図が疑われてしまいます。

■避けたいこと1 「特にありません」と答える

最後の質問で、特にありませんと答えるのは「それほど、この仕事に興味がないので」と言ってしまっているようなもの。何もなくても、何か聞いておきましょう。ただし、以下のような質問は今までの努力が水の泡となることも多いので、避けるのがベターです。

■避けたいこと2 受かったことを前提での質問

待遇面、条件面などを最後に聞くと、「受かったことを前提で質問してる?」と誤解されがち。転職活動で聞かなかったばかりに、大変な事態に巻き込まれることを避けたい気持ちはわかりますが、募集要項に書かれている以上の、いいポジションやいい待遇が用意されていることはまれです。

■避けたいこと3 面接官の手ごたえを確かめるための質問

面接官に自分の印象を聞いたり、自分を配属するならどの部署がいいかを聞いたりするのは、NG。面接官の答え次第で、違う会社にくら替えしようとしているのではないか、違う会社への転職準備に利用されているのではないかなど、裏があると思われてしまいます。素朴に聞きたい質問ではありますが、ぐっとこらえましょう。

■究極のやっちゃいけないは、タブーに触れる質問

究極の「やっちゃいけない」は、会社のタブーに触れる質問。会社の不祥事や、経営難にまつわる質問はやめましょう。ネタにはなるかもしれませんが、不採用にされても価値があるネタを提供してくれるかどうかは疑問です。