日産自動車は12日、100%電気商用車「e-NV200」の市場投入に向けた実証運行を、DHLジャパンと協働で東京都内にて開始したと発表した。

「e-NV200」DHLジャパン向けモニター車

e-NV200は、「リーフ」に続いてグローバルに販売する2車種目のEV(電気自動車)として2014年中の発売を計画している100%電気商用車。ベース車の多目的商用バン「NV200」の特徴である室内の広さや多用途性と、リーフのパワートレインが生み出すEVならではの先進性を併せ持つ商品とのこと。これまでブリティッシュガスや日本郵便、イオンリテール、さいたま市などの企業や自治体との実証運行を重ねている。

今回の実証運行では、7月12日から約3週間、日産自動車がe-NV200のモニター車をDHLジャパンに貸与する。DHLジャパンでは、東京都千代田区丸の内周辺の企業や商業施設などへの荷物の集配に活用し、経済性や環境性能、電気自動車としての実用性や可能性を検証する予定。

DHLと親会社であるドイツポストDHLは、グローバルな環境プログラムのもと、2020年までにグループ全体で二酸化炭素排出量を30%削減することを目標に掲げ(2007年比)、その達成に向けて環境車両の導入や施設への省エネルギー設備の配置などを進めおり、今回の実証運行は日産自動車とのニーズがあったために実現したという。