子役のはるかぜちゃんこと春名風花が10日、東京・江東区のユナイテッド・シネマ豊洲で行われた現在公開中のアニメーション映画『ガラスの仮面ですが THE MOVIE』の舞台あいさつに出席し、谷東監督や原作『ガラスの仮面』担当編集者・中島英貴氏を招いたトークショーが行われた。
映画『ガラスの仮面ですが THE MOVIE』は、今年で連載36年、コミックス発行が累計5,000万部以上を記録している美内すずえの大ヒット漫画『ガラスの仮面』が、ギャグアニメ化を果たした『ガラスの仮面ですが』に続く、アニメーション映画。実際の物語は、TVアニメ版『ガラスの仮面ですが』とも異なり、マヤ、亜弓、月影は、国際的なスパイトリオ「紅の天女」の一員という設定で、悪の秘密結社と戦う姿が描かれる。
今回のトークショーは、はるかぜちゃんが谷監督と中島氏に質問していく形で進行。まず、はるかぜちゃんがテレビ版『ガラスの仮面ですが』で4話から"Z"がついた理由について聞くと、谷監督は「大人の事情で4話から僕が監督に抜てきされ、会議で『監督が替わったからタイトルも変えよう』という話になった。実は"Z"に深い意味はありません」と苦笑い。また中島氏には「コミックス50巻はまだですか?」という厳しい質問が浴びせられ、「すいません。先週カバーイラストができたところでして。先生のお尻たたいて書かせてます」とはるかぜちゃんにタジタジの様子だった。さらに、話は原作『ガラスの仮面』にまでおよび、「どうして舞台の途中で、観客席の人たちはあんなにしゃべっているの?」という素朴な疑問には、中島氏が「彼らに喋ってもらわないと主人公のすごさが引き立たないので」と答え、終始はるかぜちゃんに押され気味の質問コーナーだった。
その後、登壇者が選出したテレビ版『ガラスの仮面ですがZ』の一部が上映された。はるかぜちゃんが選んだのは、自身が脚本家として参加した第11話の「千のアカウントを持つ少女 」。ギャグ話を作るのが苦手と語ったはるかぜちゃんだが、得意のツイッターを話に登場させることで、うまく話を完成させられたと語り、中島氏も「着眼点がすばらしい。さすが現代っ子」と大絶賛。また、"なりすましツイッター"を題材として選んだ理由については、「ぼくもツイッターでなりすましをされているんですが、演じ方がまだまだ。口調もマネしてるつもりでも全然違っていて。マヤとか亜弓さんだったら完ぺきに演じるんじゃないかな」と笑顔を見せつつ、なりすましを厳しく指摘した。
最後のあいさつではるかぜちゃんは「最初は原作と違うと聞いて、どうかと思っていた『ガラスの仮面ですが』ですが、見始めるとものすごく面白いです。原作とのギャップが逆にいい。どちらの作品も楽しめるのはすごいと思います」と作品をアピールしていた。
映画『ガラスの仮面ですが THE MOVIE 女スパイの恋! 紫のバラは危険な香り!?』は全国公開中。
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