阪急うめだ本店(大阪市北区)の阪急うめだギャラリーでは、7月15日まで「フェルメール 光の王国展 in OSAKA」を開催している。
フェルメールが描き終えた瞬間の作品を再創造
同展では、フェルメールが描いた全37作品の"リ・クリエイト"(複製画)や工程を展示する。
リ・クリエイトとは、「フェルメール・センター・デルフト」から提供を受けた画像素材を、最新のデジタルマスタリング技術で、350年前の色彩を求めて再創造した作品のこと。フェルメールが描き終えた瞬間の作品は、どのような色彩であったのか、当時の色調とテクスチャ-を推測。原寸大で所蔵美術館と同じ額装を施し、一堂に展示する。
展示作品は、1665~66年頃の「真珠の耳飾りの少女」、1658年の「牛乳を注ぐ女」、1659~60年頃の「デルフト眺望」、1662~65年頃の「青衣の女」など。絵画展としては珍しく、写真撮影や動画撮影も自由となっている。
音声ガイドは、宮沢りえさんと小林薫さんが担当。同展監修の福岡伸一氏が書き下ろしたオリジナル・シナリオにより、宮沢りえさんがフェルメールの次女「エリザベス・フェルメール」に、小林薫さんが「ヨハネス・フェルメール」に扮し、作品の解説を行う。
また、会場に流れる音楽は久石譲さんが作曲。実際にオランダまで足を運び、フェルメールの暮らしたデルフトを訪ね、イメージをふくらませて曲を作ったという。
営業時間は、日~木曜日が10時~20時、金、土曜日が10時~21時。料金は、当日一般(高校生以上)1,000円、学生(小・中学生)500円。未就学児童は無料。