電通、東京大学先端科学技術研究センター(東大先端研)、ロボ・ガレージ、トヨタ自動車による共同研究「KIBO ROBOT PROJECT」の事務局は26日、ロボット宇宙飛行士「KIROBO」(キロボ)の完成と打ち上げの決定を発表した。

ロボット宇宙飛行士「KIROBO」

地上用ロボット(バックアップクルー)「MIRATA」

KIROBOは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の協力のもとで、トヨタ自動車を含む4団体が進めてきた共同研究「KIBO ROBOT PROJECT」によって開発された、国際宇宙ステーションに滞在する予定のロボット宇宙飛行士。このたび、打上げに必要な審査・実験をすべて通過したことで、完成の発表を行ったとのこと。

ロボット躯体の開発と動作生成は東大先端研とロボ・ガレージが行い、トヨタ自動車は音声認識を用いたロボットの知能化、電通は会話コンテンツ作成とプロジェクトの取りまとめに携わっている。

無重力試験の様子

そして、H-II Bロケット4号機に搭載される宇宙ステーション補給機「こうのとり」4号機に乗り、8月4日に種子島宇宙センターよって打ち上げられる予定。打ち上げ後は、11月~12月頃から国際宇宙ステーションに滞在する若田光一AXA宇宙飛行士の到着を待ち、世界で初めてとなる「宇宙における人とロボットとの会話実験」を、きぼう日本実験棟内で実施する予定という。

KIROBOの身長は約34cm、全幅は約18cm、奥行きは約15cmで、重量は約1,000g。KIROBOの調査・検証や広報活動を行う地上用ロボット「MIRATA」(ミラタ)も同じ重量・サイズとなっている。