JR北海道は、キハ183系特急形お座敷気動車(2両)による団体専用列車「えさし号」の乗車を含む札幌発着の団体旅行商品「『えさし号』で行く江差の旅」を発売する。江差線木古内~江差間の風景を、お座敷列車の車窓から楽しむ1泊2日の旅となる。

キハ183系特急形お座敷気動車(2012年撮影)

1日目は「スーパー北斗12号」で函館駅に向かい、函館で各自フリータイムを楽しみ、駅前のホテルに宿泊。2日目は「えさし号」に乗車し、函館~江差間を往復。帰りは「北斗19号」で札幌に帰着する。「えさし号」には専用のヘッドマークと種別標(エンブレム)が掲出される。江差駅到着後は、専用シャトルバスで江差追分会館や開陽丸、中村家や横山家などの町内の観光施設を巡る。その他、江差駅では地元の人々がレトロな衣装で列車の出迎えや見送りを行うほか、駅前を歩行者天国にして物販などを実施する予定。

同旅行商品は7月19日出発限定で、旅行代金は札幌駅発着が大人2万3,800~2万4,800円、小児1万8,000円となっている。旅行代金にはJR運賃・料金のほか、シャトルバス代金、宿泊代、食事代(2日目朝食・昼食弁当)、一部施設の入場料を含む。函館駅発着も可。定員は30名(最少催行人数20名)。参加者全員にツアー限定の「えさし号」乗車記念証や江差駅来駅証明書、江差線オリジナルフェイスタオルがプレゼントされる。申込みはJR北海道の駅・ツインクルプラザで受け付けるとのこと。

江差線の木古内~江差間は、1936(昭和11)年の湯ノ岱~江差間開業で全線が開通して以来、約80年間にわたり運行された。2014年5月11日の営業運転をもって廃止予定。