J.D.パワー アジア・パシフィックは、冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)の顧客満足度調査の結果を発表した。ブランド別の評価でミシュランが第1位、ブリヂストンが第2位となった。

タイヤブランド別ランキング(出典「J.D.パワー アジア・パシフィック 2013年日本冬用タイヤ顧客満足度調査)

同調査は今年で10回目。「凍結路面での走行性能」「積雪路面での走行性能」「耐久性 / 信頼性」など6項目で冬用タイヤの満足度を評価する。今年の調査では、業界平均の評価が2012年の588点から581点へと低下する厳しいものとなった反面、冬季路面での性能評価が一般路面での性能評価と比較して高評価もしくは同等評価を得た。冬用タイヤであっても一般路面を走行する割合が全国平均で66%、多降雪地域でも38%である実態も明らかになった。

ブランド別の評価では、ランキング対象となった10ブランド中、ミシュランが644ポイントで第1位。調査を開始した2004年以降、10年連続の顧客満足度1位となった。ミシュランはすべての評価項目で1位に。第2位はブリヂストンで、スコアは609ポイント。

ミシュランは、「ドライ / ウェット路面でのハンドリング / グリップ性能」といった基本性能領域が強みとなっており、あわせて「積雪路面での走行性能」が昨年比で改善傾向にある。冬用タイヤであっても、多くのユーザーは一般路面を走行する割合が多く、一般路面での評価が全体の評価に大きく影響する。

なお、「冬用タイヤと同じブランドの夏用タイヤを購入したい」というブランド継続購入意向率に関しては、冬用タイヤの低満足度層では38%であるのに対し、高満足度層では68%となっている。さらに、カーディーラーでタイヤを購入するユーザーが、店員の推奨するブランドを他のブランドと比較せずに選ぶ傾向があることもわかった。