裏表紙原画(『きものノ絵本』)(部分) 1940年

そごう美術館は6月1日~7月15日、「生誕100周年記念 中原淳一展」を開催する。

現代も色あせない中原淳一の美学に迫る回顧展

戦前から戦後にかけて、ファッションやインテリア、ライフスタイルに至るまで美しさを追求した提案をし、女性たちから圧倒的に支持された中原淳一(1913-1983)。

弱冠19歳で開催した自作のフランス人形展で大きな反響を巻き起こした中原は、雑誌『少女の友』の挿絵で爆発的な人気を得て、一世を風靡。終戦直後には『それいゆ』『ひまわり』といった雑誌を創刊し、女性たちのカリスマ的存在となっていった。

生誕100周年を記念する同展は、初公開となる『ひまわり』表紙原画3点をはじめとした雑誌の表紙原画、スタイル画、人形、雑誌の付録など約400点を展覧する大回顧展。また、中原が描いたシンデレラのドレスや、「少女の部屋」をテーマに彼が提案した三畳間を再現。現代も色あせない中原独特の美学に迫るという。

展示は、「中原淳一の原点」「あなたらしくあること」「生活を美しくする」「多彩な才能」の全4章で構成。様々な分野で多彩な才能を発揮し、いずれの分野でも現代へとつながる先駆的な役割を果たした中原の、その大いなる足跡をたどる絶好の機会となる。

開催日時は、6月1日~7月15日 10時~20時(入館は閉館の30分前まで)。会場は、そごう美術館(神奈川県横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店6階)。入館料は、 大人1,000円、大学・高校生800円、中学生以下無料など。その他、詳細は同館Webページで確認できる。