三彩獅子 唐時代(8世紀)

東京都・静嘉堂文庫美術館では7月15日まで、展覧会「せいかどう動物園 - いきものをめぐるイマジネーション -」を開催している。

愛らしく、ユーモラスに表現された動物たちの姿を楽しむ

同展は、自然の力、豊穣など吉祥の象徴として、あるいは人間社会の寓意として、動物の姿が表された東洋の美術を展示する"美術の動物園"。展示室には、身近な動物たちから空想上の動物まで、ふだんは同館の蔵に眠る動物たちが集合する。

中国・唐三彩のリアルな馬やラクダ、平戸焼や備前焼の精巧な鳥や猫、香合などの茶道具にデザインされたウサギやタヌキ、漆芸品に表された金や真珠色に輝く魚や虫たち、江戸時代の「携帯ストラップ」である根付(ねつけ)に彫られたミニチュアサイズの象や猿など、"同館に棲む「いきもの」たち"を紹介し、人々が動物の表現に込めた意味や思いを探るという。

染付雉香合 江戸時代(17世紀)

開催日時は、 5月25日~7月15日 10時~16時30分(入園は16時まで)。休館日は月曜日(ただし7月15日は閉園)。会場は、静嘉堂文庫美術館(東京都世田谷区岡本2-23-1)。入館料は、一般800円、大高生500円。中学生以下無料(ただし小学生以下は保護者の同伴が必要)。

また、6月15日 13時30分から、三井記念美術館館長・清水眞澄氏による講演会「デザイン化された動物の世界に遊ぶ - 動物園めぐりから」を開催。同館地階講堂にて、定員は先着150名。その他、詳細は同館Webページにて確認できる。