森トラストと東邦レオは26日、4月24日オープン予定の屋外複合施設「MORI TRUST GARDEN TORA4(モリ トラスト ガーデン トラヨン)」(東京都・港区)内に、会員制貸し菜園「森虎農園(モリトラファーム)」を開園すると発表した。

同菜園は、総面積約900平方メートル、全144区画の露地型貸し菜園。自然に触れる機会が少ない都市生活者に、農業や野菜作りを通じて自然を体験してもらい、手軽に楽しく学ぶ機会を提供することをコンセプトとしている。会員は、専用区画で種苗の植え付けから育成、収穫まで、菜園スタッフのアドバイスを受けながら野菜作りができるという。

基本的な菜園用具は無料で貸し出すほか、手・足洗い場、トイレなども完備し、平日には水やりのサポートも提供。栽培可能な野菜は、春夏野菜・秋冬野菜合わせて100種類以上で、実りの時期には収穫祭を開く。また、園内には法人区画(特別メニュー)も設定する。

「森虎農園」(出典:森トラストWebサイト)

貸し出し期間は、4月24日~2014年1月23日の9カ月間。貸し出し区画は、全144区画(3平方メートル:88区画、5平方メートル:42区画、7平方メートル:14区画)。会費は、個人区画の3平方メートルが9万6,000円、5平方メートルが16万円、法人区画の7平方メートルが35万円となり、個人区画用オプションとして、土寄せや畝立て直しなどの管理サポートを一式6万円で提供する。会員申込は、4月1日10時から専用ホームページにて受け付ける。

また、期間中には会員以外の人も参加できるイベント「Agri Academy(アグリ アカデミー)」を開講。農業家や有識者を招待し、1回完結型のセミナーやパネルディスカッションなどを随時開催する。

予定イベントの1つ、親子を対象とした「子ども食育アカデミー」(全4回)では、食に関心を持ち始めた子どもが、「野菜がどこから来て、どう育ち、どうやって食べると美味しいのか」を、五感を通して学ぶことができるという。また、7月開催予定の社会人向けセミナー「知的農業セッション」では、農業界を代表するメンバーが、旬のテーマを題材にしたパネルディスカッションを行う。

このほか、旬の野菜や農業・園芸に関するグッズを販売するマーケット「Agri Mart(アグリ マート)」を、セミナー開講日などに開催する計画としている。

「MORI TRUST GARDEN TORA4」は、2009年に営業終了した「虎ノ門パストラル」の跡地にオープン予定の期間限定屋外複合施設。