主に家事や育児を主体とした女性のライフスタイル「専業主婦」。賛否両論いろいろな意見があるようですが、専業主婦についてどう思うか、母国でも専業主婦は多いのか、日本に住む外国人20人に聞いてみました。

■変です。母国にはいません(ポーランド/女性/20代後半)

■あまり良い印象を持っていません。家で一日中何をしているだろう? 母国ではお金持ちの奥さんだけだと思う(ロシア/女性/20代前半)

結婚や出産でキャリアに一旦ピリオドを打つという感覚が、海外、特に欧米諸国ではあまりなく、子供がいなければもちろんのこと、子供を預けて働くこともかなり一般的です。そのような環境からすると、専業主婦というのは受け入れにくいことなのでしょう。

■母国でも昔は多かった。今の若い女性たちは結婚しても働き続けます(イラン/女性/20代後半)

■アメリカに比べたら少し時代遅れという感じがします。母国ではそれほど多くない(アメリカ/男性/20代後半)

夫は外で働き妻は家で家庭を守るというのは時代錯誤、現代に適したスタイルとは思えない、と感じているのですね。また、このような回答もあります。

■遅れていると思う人もいれば、日本ではまだ共働きをしなくても家族を持てそうでうらやましいと思う人もいる。私は両方に一理あると思います。イタリアは2人で働いても生活ができるとは限らないような経済状況なので、専業主婦はもうほとんどいないと思う(イタリア/男性/30代前半)

■日本人女性はキャリアに関して野心がない人が多いなと思うが、全身全力で子供の面倒を見るのも悪くはないと思う。母国では最近の若い人(20~30代)は少ないと思う(シンガポール/男性/20代後半)

専業主婦は生活に余裕があるという印象を周囲に与えがち。社会貢献していない、自分のキャリアに無関心、危機感がない、などの批判もあれば、正直うらやましい、別にいいのではという声も。

■朝早く起きて家事などをやるので大変だと思う。母国でも多い(ラオス/女性/20代後半)

■立派な仕事の一種だと思う。母国では今は珍しいですが、祖母の世代では当たり前の人が多かった(フランス/女性/20代後半)

■専業主婦はよく我慢できると思う。だって休みなし! 母国には専業主婦がいない(デンマーク/女性/50代前半)

専業主婦は24時間態勢。お給料という労働の対価は発生しませんが、気が休まらないエンドレスなお仕事と言えるかもしれません。

■日本にはすごく頭がいい文化人の女性がいっぱいいるのに、専業主婦になるからもったいない。最近読んだ記事では、もし日本の女性がもっと家の外で働いたら、日本の国民総生産は15%上がるって。すごくない? 母国では多くない(スペイン/男性/30代前半)

インターネットの質問サイトで「もし専業主婦がいなくなったら?」というのがありました。そこでも、世の中がこうなる、ああなるだろう、と様々な意見が寄せられていて興味深いです。ほかにも下記の回答がありました。

■がんばっている。家事をちゃんとしている女性はすばらしい。母国でも多い(マリ/男性/30代前半)

■うらやましい。母国では子供が小さい時は多い(ドイツ/男性/40代前半)

■かわいそうだと思う。母国にはいない(ポルトガル/女性/50代前)

■すばらしい、大変なお仕事と思う。母国は日本より少ないかも(イギリス/男性/40代前半)

■変わらない。韓国も多い(韓国/女性/30後半)

母国では専業主婦はあまりいない、という回答が目立ちました。日本にも兼業主婦が大勢いらっしゃいますよね。専業主婦の中にも、保育園の空きがない等、働きたくても働けない人もいます。また、妻には働かないで家にいてほしいと願う夫も。専業主婦の是非は、暮らしに関わるナイーブな問題と言えそうです。