ニホンコウノトリの美しい姿

東京都の武蔵野市にある井の頭自然文化園。取材をしたこの日、東京は雪にみまわれ通常では見られない園内の様子が見られました。今回は、主に陸に生きている動物たちを中心にレポートいたします。

東京に雪が降った日

目元の赤いアイリングが特徴的。右写真の右個体はタンチョウ

コウノトリはツルに似ているものの、それとはやや異なるカラーの大型の水鳥で、幸福や赤ん坊を運んできてくれるという言い伝えのあるおめでたい生き物。雪を背景にとっても優雅です。

(※現在コウノトリは1体のみ、またタンチョウも見られません)。

珍しい雪に家族でびっくり。「ママそれ美味しいの?」

サル山にも雪がつもり、サルたちも身を寄せ合ったり珍しい雪をさわってみたりしていました。中には氷をかじってみるおサルさんもいて、好奇心盛んな姿が見て取れます。

ぼくも食べてみようと小さな子ザルさん

小さな子供サルもまねをして氷を手にしています。おいしいのかなと口に運んでいましたが、どうもお口に合わなかったようです。

愛らしい動物たちがいっぱい

とんがった長い耳がかわいいフェネック

細い体に小さな顔、大きな耳をした人気のフェネック。夜行性で、この日はあまり外には出てきてくれませんでした。ちなみに、砂色の体毛は保護色なんだとか。

大きな瞳のワシミミズク。寒い中でも暮らせる厚い羽毛

強いまなざしで空を眺めていたワシミミズク。フクロウの仲間でも最大級の大きさを誇り、雄大で端正な顔つきをしています。大型の鳥類、哺乳類さえ捕食するとされています。

人が通ると顔を向けてくれたヤクシカたち

御飯を食べていた最中のヤクシカたち。鹿児島県屋久島に生息する鹿で、おしりが白いのが特徴です。

色鮮やかな色彩のメジロとヤマガラ

賑やかに暮らしている姿がとても楽しい

野鳥の森には日本の小鳥たちがいっぱい。小鳥たちの名前を是非覚えたいですね。園内では、餌をついばむ様子や、小鳥たち同士がじゃれあうように飛び回る様子などを見ることができます。

たくさんの動物たちに会える井の頭自然文化園。是非足をお運びください。

■スポット情報
名称:井の頭自然文化園:
場所:東京都武蔵野市御殿山1-17-6
営業時間:9:30-17:00。入場は16:00まで。月曜休。祝日の場合翌日休。
入園料:一般個人400円、中学生150円、65歳以上200円。年間パスポートあり。




<著者プロフィール>
一色千里
ハンドメイドや動物、街歩きや旅をテーマに撮影と執筆を手がける。著書に「東京手づくり市マップ」「東京ねこ街案内」(角川グループパブリッシング刊)などがある。新著「カワイイ動物カフェへようこそ!」が日本工業新聞社より2012年11月2日に発売!

猫情報を配信するちまたの猫暮らしを運営するほか、物語で街と人をつなぐ「本のカケラ」など街イベントも積極的に企画。ホームページツイッターも運営中。