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建築中の物件にたてられている看板、何が書いてあるの!? |
いいなと思った場所に家が建築中の場合、気になるのが建築中の物件にたてられている看板です。ハウスメーカーはわかっても、看板に書いている内容がさっぱり…ということはありませんか?あの看板には一体何が書かれているのかをチェックしてみたいと思います。
■建設途中の家に建っている看板の名前
建設途中の家に建っている看板の名前は「建築確認済表示板」ということが多いようです。
家を建てるときには、建築主が指定の検査機関に「建築確認申請書」というものを提出しなければなりません。家の設計が建築基準法に適合しているかどうか、審査を受けるためです。
合法であると審査された場合に、「確認済証」が交付されます。この確認済証が交付された、適法な建築物であることを表示したものが「建築確認済表示板」です。
■建築確認済表示板の見方
表示板には、下記のような内容が記されています。
(確認年月日番号)…確認済証の交付年月日と確認番号が載っています。
(確認済証交付者)…建築確認申請の審査で最終チェックを行った建築主事の方の名前が記載されています。
(建築主または築造主氏名)…その建物の持ち主のことを指します。注文住宅の場合には、工事費を払って建てる人の名前であり、建売住宅であれば建物を所有している会社の名前が入っていることもあります。
(設計者氏名)…建築主の依頼を受け、住宅の設計を行った建築士や設計事務所などの名前が載っています。
(工事監理者氏名)…建築にあたって必要な申請や、設計図書通りに工事が進んでいるかなどの監理を行う人や会社などの名前が載っています。
(工事施工者氏名)…実際に建物を建築する会社のことです。
(工事現場管理者氏名)…現場の管理をする人で、工事現場の安全管理や、品質のチェック、手順や納期の管理、原価の管理などをする人です。
(建築確認に係るその他の事項)…工事監理者の氏名を載せるために、つくられた項目です。
■建築確認済表示板で、チェックしておきたい点
確認済表示板で確認しておきたいのは、3階建て以上の木造住宅や鉄筋コンクリート造の家を建てている場合です。3階建て以上の住宅の場合、工事監理者に建築士を定めなければならないと決まっています。この表示板で、この工事監理者にきちんと建築士を置いているかどうかが確認できます。
ただし表示板に載っている人の名前が本当に建築士かどうかは、別途調べなければならないかもしれません。また、2階建て以下でも100平方メートルを超える木造住宅では、建築士が工事監理をしないと建ててはいけないことになっています。
また、この工事監理者については、欠陥住宅では名義貸しという問題も発生しているようです。内部まで確認するのは難しいので、まずはきちんと形式通りに記載されているかでチェックするのがよいでしょう。ちなみに工事監理者と工事施工者が同じ会社の場合には、チェックが甘くなるリスクも否定できませんので、注意して見る必要があるかもしれません。