失恋するとニキビができやすい理由 |
「失恋するとニキビができやすくなる」という説があります。たしかに、彼氏と別れた後に気がつくと額やアゴ、ほおなどにニキビができていてガックリしてしまったという経験をした人もいるでしょう。しかし、失恋することとニキビができることの間には、因果関係があるのでしょうか。これが本当だとしたら、なぜ失恋するとニキビができるのでしょうか。
■ニキビの原因は過食・睡眠不足・精神不安定などのストレスにある
ニキビの原因のほとんどは、やはりストレスによるものです。不安やイライラ、さらには過労や睡眠不足などからくるストレスが、ニキビができる原因になりがちです。そう考えると、失恋もじゅうぶんにストレスの原因になることがあるのです。
しかし、なぜストレスがニキビと関連しているのでしょうか。私たちの体には、自律神経というものがあります。人間は誰しも、起きて人間として“活動”している時に働いている「交感神経」と、休んでいる時に働く「副交感神経」がバランスをとって生活をしているのです。ストレスを感じていない状態においては、交感神経と副交感神経が上手にバランスをとっています。
しかし、失恋をしたことで精神的に不安定になると、ガクンとそのバランスは崩れてしまうのです。失恋をすると、昔のことを思い出して泣いてしまったり、常にイライラして、周囲に当たり散らしてしまうこともあるでしょう。
これらの症状は、交感神経がたかぶっている状態にあると起きてしまいます。副交感神経が働かず、常に神経が緊張状態にあると、粘膜や肌の組織などが修復されず、肌に雑菌がついてしまっても排除できずに繁殖を許してしまうという事態が起こりえます。
■失恋をすると、免疫力が落ちてニキビになる
ちなみに失恋をした方の血液を調べてみると、免疫力を担う白血球のひとつ『顆粒(かりゅう)球』が急増していたという結果が出たそうです。交感神経が高ぶった結果、顆粒(かりゅう)球は弱っている体を守ろうと必死で活動します。
ところが、顆粒(かりゅう)球はその働きを終えるとなんと自爆した上で死ぬという性質があるため、体を守った結果これらの死骸が体のなかで膿(うみ)になっていくのです。この膿(うみ)が、ニキビになるというわけです。
■皮膚科で薬を処方してもらおう
では、失恋からくるニキビはどうやったら消えるのでしょうか。一番簡単なのは、皮膚科で薬を処方してもらうことです。自分に合った薬を出してもらえれば、それだけ治りも早くなります。
とはいえ、失恋によるストレスが消えなければニキビもなかなか治らないもの。家族や友人に思い切って相談してみたり、もしくは誰にも言えなければ日記をつけてみるなどしてみることも大切です。
さらに、「体を動かしてみる」「よい香りを嗅ぎ、リラックスする」「好きな音楽を聴く」などして自分に合ったストレス解消法を探してみましょう。