85%の医師が年に一度はヒヤリ・ハットを経験

医師・医療従事者向け情報サービスサイトを運営するケアネットは5日、医師1,000人に対して行った「ヒヤリ・ハットとその報告」についての調査結果を発表した。

「ヒヤリ・ハット」とは、医療事故には至らなかったが、場合によっては事故につながったかもしれないエピソードのこと。同調査は、医師・医療従事者向け専門サイト「CareNet.com」の医師会員に対し、1月17日から18日にかけて行われた。

月に一度以上は3人に1人

「過去1年間、日々の診療でのヒヤリ・ハットの経験頻度」を聞いたところ、「週に一度」(5.7%)と「月に一度」(26.3%)を合わせ3人に1人が月に一度以上は何らかの形でヒヤリ・ハットに遭遇していると回答。一方、「なし」と回答した医師は全体の14.4%となった。

報告の有無と理由は、勤務施設でバラツキ

「ヒヤリ・ハットに遭遇した場合の報告の有無」について尋ねると、全体の41.1%が「全て報告する」と回答。「報告しないことがある」「全く報告しない」と答えた58.9%の医師の「報告をしない理由」としては、「レポート作成に手間がかかる」が最も多く46.0%、次いで「報告の仕組みがない」「事故予防に役立たないと思う」と続いた。また、「報告をしない理由」は勤務施設によって異なり、19床以下の一般診療所・クリニックにおいては「仕組みがない」がおよそ6割となった。

ほぼ6割が「報告しないことがある」

比較的小さな施設には「報告する仕組みがない」傾向が大

調査の詳細、医師のコメントは、同社のWEBサイトで閲覧できる。