荒木飛呂彦氏による『ジョジョの奇妙な冒険』とイタリアのファッションブランド・グッチのコラボレーションによる漫画『徐倫、GUCCIで飛ぶ』が、今年1月~2月にかけて全世界のグッチ直営ショップのウィンドウで展開されることが明らかになった。

(C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS / SHUEISHA

『徐倫、GUCCIで飛ぶ』は、ファッションモード誌『SPUR』の2013年2月号に別冊付録として封入された漫画で、同誌2011年10月号に掲載された『岸辺露伴 グッチへ行く』に続くコラボレーションの第2弾作品。『ジョジョの奇妙な冒険』の第6部「ストーンオーシャン」の主人公・空条徐倫のスピンオフ作品であり、第5部の登場人物ブローノ・ブチャラティやレオーネ・アバッキオも登場し、母の形見としてグッチのコレクションを受け継いだ徐倫の、東京へ向かう前の物語が描かれている。作中で3人が着用している洋服はすべてGUCCIのアイコンである「フローラ」パターンが象徴的に取り入れられた2013年クルーズコレクションであり、前作『岸辺露伴 グッチへ行く』に続き、大きな話題となった。

今回の荒木氏とのコラボレーションによるスペシャルウィンドウは、全世界70店舗を超えるグッチショップで1月初旬から2月中旬まで掲出。ウィンドウデザインにあわせて、『SPUR』とFacebookグッチオフィシャルページでは、エクスクルーシブな漫画の掲載をはじめ、ショップ内およびオンライン・ビデオなど、マルチメディアキャンペーンが展開されるという。昨年開催された「ジョジョ展」記者発表会では、『SPUR』、そしてGUCCIとのコラボレーションについて「夢にも思わなかった、というかありえない!」と話していた荒木氏だが、今回の世界的な展開にあたり、次のように語っている。

「かねてよりイタリアの文化や芸術が大好きで、イタリアの伝統とデザイン、ファッションを代表するブランド、グッチとコラボレーションできたことを光栄に思います。フリーダによる力強いカラーとグラフィックの美しいクルーズコレクションを見た瞬間からインスピレーションが広がり、そこから今回の描き下ろしに登場するキャラクターとストーリーへと自然に取り組めました。今回のグッチとのプロジェクトは非常に刺激的なコラボレーションでした」

そして、現グッチで主にレディース、メンズ、アクセサリーを統括するクリエイティブ・ディレクターのフリーダ・ジャンニーニは、今回のプロジェクトを「これまでのコラボレーションの中でもっとも楽しいもの」と表現し、荒木氏が描く物語と画力を「荒木氏が創りだしたマンガストーリーは、エネルギーとセンシュアリティ、そして惹きつけてやまない魅力にあふれ、私がデザインしたクルーズコレクションに楽しく、そして魅惑的に命を吹き込んでいます。今回のウィンドウデザインは、世界中の都市で道行く人々の足を止め、荒木氏が創りだしたすばらしいファンタジーの世界に引き込まれることでしょう」と賛辞を送っている。

スペシャルウィンドウの日本国内での展開は、1月8日よりグッチ銀座、グッチ青山、グッチ大阪、仙台藤崎グッチショップにてスタートし、その後もグッチ新宿、ジェイアール京都伊勢丹グッチショップ、グッチ名古屋で順次展開されていく予定。

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