京阪電気鉄道とJTB西日本はこのほど、2013年春に引退する京阪電車旧3000系特急車(テレビカー)を用いた貸切ツアーを共同で企画し、JTB各店にて販売を開始した。
旧3000系特急車(現8000系8030番台)は、車内冷房装置やカラーテレビを搭載した車両として1971(昭和46)年に登場。国内の電車として初めてカラーテレビを搭載したことから、「テレビカー」として親しまれた。
貸切ツアーでは、往年の京阪特急と同様に京橋～七条間をノンストップで運行。普段は見られない、入換線(三条駅、樟葉駅)や車庫内(淀車庫・寝屋川車庫)も走行する。また、旧3000系特急車の初代車内アナウンスを担当した大伴英嗣氏が同乗し、昭和50年代の京阪特急車内放送を生放送で再現するほか、同車にまつわる当時のエピソードも語られるという。昼食は、京阪電車の乗務員や駅員がよく食べていた「萩乃家」の駅弁。参加者プレゼントとして、限定の記念乗車証とツアー限定オリジナルDVD(ともに非売品)が付く。
ツアー実施日は2013年1月19日と2月10日。乗車する車両はテレビカー、ダブルデッカー(2階建て車両)、普通車両のいずれかより選べる。旅行代金は、2名2席利用で6,300～7,800円、1名2席利用で9,800～1万1,300円(いずれも大人料金)。募集人数は各実施日400人。それぞれ実施日の15日前に締め切る。
