セクハラを受けた女性は3割。男性も8.6%が経験あり

インターネットメディア事業を手掛けるセレスは26日、「職場でのセクシュアルハラスメント調査」の調査結果を発表した。同調査は、同社が運営するアンケートサイト「モッピーラボ」にて9月4日~6日に行われ、全国の男女16~59歳から1,512サンプルを得た。

職場でのセクハラ被害者は女性3割、男性1割

「職場でセクハラを受けたことはあるか」との問いには、全体の16.8%が「ある」と答えた。男女別に見ると、「ある」と答えた女性は29.3%とほぼ3割にのぼった。対して男性も、8.6%の人がセクハラ被害を経験していた。

セクハラ被害の相手、もっとも多いのは78%で「上司」

女性へのセクハラは「上司」「取引先」から。男性へは「同僚」からが多い

次に「誰からセクハラを受けたか」を聞いたところ、もっとも多かったのは「上司」で78%。特に女性は81.8%が上司と答え、男性の69.2%を上回った。対して31.9%で2位となった「同僚」では、女性が27.8%だったのに対し、男性は41%と多かった。「部下」からのセクハラも女性の1.7%に対し男性は5.1%と多く、男性のほうが同僚からセクハラ被害を受ける割合が高かった。

セクハラの内容「体形や容姿を指摘された」が44.9%

30代以下は体型や容姿へのセクハラが多い

セクハラを受けたことがある人254名に「どんなセクハラを受けたか」を複数回答で聞いたところ、「体形や容姿を指摘された」が44.9%、「性的冗談や質問を受けた」が44.5%、「体を触られた」が41.3%となった。

年代別に比較すると、「体形や容姿を指摘された」は10代47.6%、20代50.0%、30代51.3%、40代32.7%、50代38.6%となり、10代から30代が多く該当していることが分かった。また、「性的冗談や質問を受けた」に関しては20代と30代に多く、「体を触られた」については40代がもっとも多かった。50代が他年代に比べて多く該当している項目は「プライベートを干渉された」だった。

セクハラ被害者のうち63.0%は我慢

年代が若いほど我慢することが多い

「セクハラへの対処法と結果」を聞いたところ、もっとも多かったのは「我慢した」の63%で、とくに年代が若くなるほど多かった。対して「直接やめてくださいと言った」は50代が29.5%と多かった。

相談相手、女性は友人や同僚。男性は「誰にも相談していない」

男性は誰にも相談しなかった人が多い

「セクハラについて誰に相談したか」との問いには「友人・知人」がもっとも多く34.3%。以下「同僚」(33.1%)、「誰にも相談していない」(26.8%)が続いた。男女別に見ると、女性が「友人・知人」「同僚」に相談した人が多いのに対し、男性は33.3%が「誰にも相談していない」と答えた。調査の詳細内容は「モッピーラボ 調査報告のページ」で閲覧できる。