JR北海道はこのほど、札幌~釧路・函館間を走行する一部の特急列車で実施してきた減速運転を14日より解除すると発表した。
同社は今年1月、根室本線新得駅にて特急列車の屋根上にバラストがあった事象を受け、関係する特急列車を調査。特急「スーパーおおぞら」「スーパー北斗」で使用するキハ283系、特急「スーパー北斗」で使用するキハ281系、特急「スーパーとかち」で使用するキハ261系の一部車両で、屋根上にバラストが乗っていることが確認された。
これに関して、「車両床下に付着したバラスト混じりの氷塊がトンネル走行中に落下するなどにより、バラストがトンネル側壁に衝撃し、車両の屋根上に乗ったものと推定しております」と同社は発表。1月9日より、札幌~釧路・函館間の単線トンネルを走行し、キハ283系、キハ281系、キハ261系を使用する特急列車を対象に、トンネル内通過速度を時速100km以下に減速する措置が取られた。そのため、札幌~釧路間でおおむね10~20分、札幌~函館間でおおむね5~10分の遅れが生じていた。
その後、利用者から「乗り心地が悪い」などの意見があったことも踏まえ、該当する区間で線路整備を実施。このほど整備および整備後の状態確認が終了したことから、14日より減速運転が解除されることになった。「これまでの間、お客様に大変ご迷惑をおかけいたしましたことを心よりお詫び申し上げます」とJR北海道は発表している。