29日に最終回を迎えるNHK連続テレビ小説『梅ちゃん先生』のヒロイン・安岡梅子役の堀北真希が18日、NHK大阪放送局を訪問し、10月1日スタートの次期作『純と愛』の主人公・狩野純を演じる夏菜にヒロインを受け継ぐバトンタッチセレモニーを行った。

朝ドラヒロインバトンタッチを行った夏菜(左)と堀北真希 拡大画像を見る

放送開始まで2週間を切った『純と愛』の収録スタジオを訪れた堀北は、自身が演じた医師役にちなみ、救急セットを夏菜にプレゼント。「ケガをしたときは使ってください」という堀北に、夏菜は「純はビックリするぐらいよくケガをするんですよ。何事にも真っ直ぐに前を向いてぶつかっていく性格で、激しく転んだりとか生傷が絶えないので、本当に使わせていただきます!」と感激しきり。一方、夏菜は純の故郷・宮古島の伝統工芸品である宮古上布のショールを贈り、「お疲れさまでした」と10カ月に及ぶ収録を終えた堀北をねぎらった。

『梅ちゃん先生』は先月24日にクランクアップ。堀北は「大変なこともありましたけど、楽しいこともたくさんありました。一緒にがんばってきたキャストやスタッフのみなさんがなによりの"ごほうび"」と収録を振り返り、「これから撮影は長いですけれど、『がんばっていれば、きっと神様がごほうびをくれる』と思って、自分のペースで突き進んでください」と夏菜にエールを送った。

『純と愛』は撮影開始からおよそ4カ月が経過。朝ドラのヒロインは役作りなどに悩み始めるころだという。夏菜が「今が一番辛い時期で…。辛いとき、どうやって乗り越えたのかを教えてください」とアドバイスを求めると、堀北は「私も(前々作『カーネーション』の)尾野真千子さんからバトンタッチを受けたころが一番辛かったなと…。でも、とにかく『始まれば終わる』(笑)。始まれば必ず終わりが来る、と思ってがんばってきました」とヒロインの先輩ならではの"金言"を贈っていた。

家族の温かい絆をほのぼのと描く『梅ちゃん先生』は視聴率も絶好調。その後を継ぐ夏菜は「『純と愛』はガラッと雰囲気の変わるドラマなので、いろんな印象を受ける人もいると思う」とプレッシャーも大きいようだが、「それをはね除けて、『純と愛』が作品として伸びていってくれたらいいなと。それを願って、それを信じて、純を一生懸命演じています」と晴れ晴れとした笑顔を見せていた。