ユニクロとビックカメラは11日、都内で新店オープン共同記者発表会を行い、両社の協業で新宿東口にオープンする新店舗(現在は「ビックカメラ新宿東口店」として営業)の名称を「ビックロ」とすることを発表した。今月27日にグランドオープンを迎える。
新店舗のコンセプトは「素晴らしいゴチャゴチャ感」
新宿三丁目駅直結の新宿三越アルコット跡地に、「ビックカメラ新宿東口店」がオープンしたのは今年7月5日。しかし、外壁の最も大きな看板に、「ビック」としか配置されなかったことから、「『カメラ』どこ行った?」「予算なくなった?」「バランスが変!」など、ネット上でも話題になっていたという。グランドオープンと同時に、外壁看板は「ビックロ」に。1~3階が「ビックロ ユニクロ新宿東口店」となり、現在の「ビックカメラ新宿東口店」は「ビックロ ビックカメラ新宿東口店」へ生まれ変わる。
共同記者発表会では、ユニクロ代表取締役会長兼社長の柳井正氏、ビックカメラ代表取締役社長の宮嶋宏幸氏らが、「ビックロ」のロゴが入った法被(はっぴ)姿で登壇した。
新店舗のコンセプトを、「素晴らしいゴチャゴチャ感」と説明した宮嶋氏は、「『ゴチャゴチャ感』は比較的自信がありますが、『素晴らしい』と付くことで、より洗練され、進化した店作りをしていきたい。そして新宿の新名所として、期待にしっかりと応えたい」とコメント。柳井氏も、「新宿は世界最大級のターミナル繁華街。とくに東口は素晴らしい立地で、どうせならいままでにない店を作ろうと思いました。外国からも観光客が多く訪れるので、外国の人が必ず来て買い物するような、世界に通用する『グローバル繁盛店』にしたいと考えています」と語った。
両社とも新宿周辺に複数の店舗を構えているが、「新宿の購買力と比べたら、まだまだ坪数も足りないくらい」(柳井氏)、「新宿の場合、池袋や有楽町の全体と同じくらいのマーケット規模が、西口・東口の両方にあるととらえています。今回のオープンで、それぞれの店舗の特徴も明確に示していけると思います」(宮嶋氏)と強調。新店舗を通じ、新たな需要を喚起したいとの思いは共通しており、「いま国内市場は元気がない。だから我々が元気を出して需要を喚起すべき。商売というのは、『お客さんのためなら何でもあり』だと思うので、このような取り組みはどんどんやっていきたいですね」と柳井氏は述べた。
「ビックロ」では、ファッションと家電で培った両社が手を組み、ノウハウを重ね合わせることで、「東京、新宿の新名所」としてさまざまな人に喜びと驚きを提供する新しいタイプの店舗をめざすという。他店舗とはひと味違うしかけや特別企画も多数用意しているとのことで、詳細については次ページにて紹介する。