SBI少額短期保険は30日、全国の持家(一戸建て・マンション)居住者を対象に実施した地震災害に関するアンケート調査の結果を発表した。同調査は、8月23日~8月27日の期間にインターネット上で行われ、20代~60代男女500名から有効回答を得た。
同調査で、近い将来、現在住んでいる地域で大地震が発生すると思うか尋ねたところ、58.8%が「発生する」(「発生する」31.0%、「どちらかといえば発生する」27.8%)と回答。また、大地震が起こった際には、62.4%が「被害を受ける」(「大きな被害を受ける」25.4%、「どちらかといえば被害を受ける」37.0%)と答えており、6割以上が大地震による被害を予想していることが分かった。
家庭で現在行っている地震対策を聞いてみると、最も多かったのは「非常用の食糧・水の備蓄」で40.8%。以下、「避難グッズを用意」が36.4%、「家具の転倒・落下対策」が32.0%と続いた。一方、被災時に「家族で避難場所を決めている」は31.8%と約3割にとどまっているほか、「特に対策していない」も32.4%に上っている。
被災時の家族や友人との安否確認方法を質問すると、トップは「携帯電話でのメール」で52.0%。次いで、「携帯電話での通話」が47.7%、「災害用の各種伝言サービス」が43.8%、「固定電話での通話」が21.6%、「TwitterやFacebookなどのソーシャルメディア」が11.4%となった。
次に、地震保険の補償額は、最大で「火災保険の50%」までということを知っているか調べたところ、51.0%が「知らない」と回答。それに対して、「知っている」は24.4%、「なんとなく知っている」は24.6%だった。
火災保険では、「地震」を原因とする火災・倒壊・地崩れ・土砂災害・津波・地盤沈下・液状化などでの被害が補償されないことを「知っている」は86.0%(「知っている」57.0%、「なんとなく知っている」29.0%)。反対に「知らない」は14.0%だった。
自宅が「地震」で被災した際に、再建する費用の捻出方法を尋ねると、「地震保険(補償額は最大で火災保険の50%)」が最も多く37.6%。以下、「貯蓄やその他金融資産」が36.8%、「共済などの地震保険以外の補償」が15.0%と続いた。一方、「特に準備はしていない」は37.0%だった。
再建費用の何%くらいを準備しているかと聞くと、最多は「50%程度」で25.1%。以下、「30%程度」が15.6%、「80%程度」が7.9%、「10%程度」が7.3%、「100%程度」が6.3%と続き、「ほとんどできていない」は7.9%だった。また、住宅ローン保有者で80%以上の再建費用を準備している人は9.9%にとどまっており、「借入状況により、災害発生時に返済中のローンに加えて新たな再建のためのローンが発生し、二重ローンを抱えるリスクがある」と同社は指摘している。
【関連リンク】 【レポート】今注目を集める「地震保険」、"意外に知らない"仕組みと補償の内容とは? 【レポート】都道府県によっても異なる保険料…どんな人が「地震保険」に入るべき? 【レポート】地震への備えは「地震保険」だけじゃない! "共済"や"地震補償保険"も選択肢 働く女性の3割が会社に災害用の備蓄品を用意。備蓄必須のアイテムとは? |