三陸鉄道はこのほど行われた第31回定時株主総会・平成24年度第2回取締役会にて、新車両購入計画について発表した。2013年2月より、3両が南リアス線(盛~釜石間、現在は全区間不通)に配車される予定だ。
新車両については、クウェート国の支援(三陸鉄道復興地域活性化支援事業補助金)を受けて購入が可能に。東日本大震災で被災し、使用できなくなった南リアス線運行本部所属の車両を入れ替える。このほど公開された新車両イメージは、会津鉄道やのと鉄道、伊勢鉄道、錦川鉄道、平成筑豊鉄道、肥薩おれんじ鉄道などを走る新潟トランシス製の車両と共通の外観に。カラーリングは三陸鉄道の既存車両と同様、白地に赤と青の帯を配したが、これまでよりソフトなライン構成となり、やわらかさと親しみやすさを持つデザインとなった。
既存車両よりも窓のサイズが拡張され、座席の間隔も広がり、座り心地の良い座席になるという。車内に和の雰囲気を取り入れ、ゆったりと車内での時間を過ごせるよう配慮した。新車両の車体長は18mで、定員は110名(座席定員49名、立席定員61名)、ドア幅を拡大し、客室床面を低くして乗降用ステップを廃止するなど、バリアフリー対策も施される。