成田-札幌、福岡、沖縄が片道5円!

タダ同然の就航記念特別運賃を手土産に、エアアジア・ジャパンが就航路線と運賃を発表した。5円で乗れるのは8月28日~11月28日までの期間で1万席分、予約期間は5月31日~6月3日までの4日間だ。

「5円にしたのは就航キャンペーンというだけでなく、今後、皆様との"ご縁"が広がることを願って」(岩片和行・エアアジア・ジャパン代表取締役社長)のこと。エアアジア・グループは、トニー・フェルナンデスCEOが2001年に飛行機2機からはじめたマレーシアの低コスト航空会社(LCC)。「Now Everyone Can Fly.」をキャッチフレーズに急成長を遂げ、それまでは運賃が高く飛行機に乗れなかった人たちを中心に乗客数を増やして急成長。これまで約1億4000万人が搭乗。100機あまりを保有し150の路線ネットワークを展開するアジア最大のLCCである。フェルナンデスCEOはアジアのスター的な存在でもある。

中央の着物姿で日本刀を持っているのがトニー・フェルナンデスCEO。その左が岩片社長。世界では1USドルキャンペーンなどたまに見られるが、日本国内で5円は衝撃的

サービスも好評でイギリスに拠点を置く航空サービス調査会社の調査で、世界に130社ほどあるLCCの中から、09年、10年、11年と「ワールド・ベスト・ローコスト・エアライン」部門の1位に選ばれている。「今までこんな航空会社は見たことがない。そんなサービスを目指す。ライバルは他の航空会社ではなくディズニーランド」(岩片社長)だと語った。

日本線で使われるものと同じエアバスA320型機。180席で、この飛行機としてはもっとも狭い仕様になる

記者会見ではフェルナンデスCEOは冗談を連発し、岩片社長はジーンズにラフなジャケット、赤いシャツという格好で登壇。航空会社の記者会見とは思えない和やかな、エアアジアのらしい雰囲気に包まれていた。機内でどんなサービスが展開されるか楽しみである。

さて、エアアジア・ジャパンは成田-札幌、福岡を8月1日に、成田 - 沖縄を8月3日に就航する。運賃は札幌線が片道・税込で4,580円~1万8,880円、福岡線が片道5,180円~1万9,580円、沖縄線が6,680円~2万3,080円。これに150円の手数料がプラスされるが、正規運賃でもこの料金だ。もっともLCCのため、受託手荷物や機内食などのサービスは有料。10月には成田 - ソウル(仁川)線で国際線もスタートする。

なお、国内3路線就航開始を記念した参加型Web連動キャンペーン「RED ANGELSを探せ!!」も実施中。同社の公式FacebookとTwitterで出されるヒントをもとに、エアアジアカラーの「赤」に関連する場所(都内25カ所=ちなみに、実際に行かなくても応募可能)に隠れているエアアジアのフライトアテンダント=RED ANGELSを探し出し、隠れている場所に関連したキーワードを入手。そして、キャンペーンサイト上で必要なキーワードを入力すると、抽選で1名に、なんとエアアジア・ジャパンの飛行機1機分にあたる180席分の無料航空券が当たる。このキャンペーンは、5月31日~7月15日まで実施中だ。