4月23日、ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニーによって、フォーシーズンズホテル丸の内 東京にてメディアセミナーが開催された。セミナータイトルは、「部活動と紫外線の影響による『瞼裂斑(けんれつはん)』の意外な関係~“眼の健康”のために有効な紫外線対策とは~」である。
同社は、2004年より、紫外線が目に及ぼす悪影響や、紫外線を浴びたことによって発症する疾患について、金沢医科大学との共同研究を進めると同時に、正しい紫外線対策を知ってもらうための啓もう活動も行っている。今回のセミナーもその一環だ。
屋外での長時間にわたる部活動が目の病気の原因に
同社では2010年7月、石川県内灘町在住の中学生312名を対象に検診した結果を発表。今回のセミナーも、子どもの目を紫外線から守るために目を保護することの大切さを意識してもらうことを目的としている。
セミナー講師を務めたのは、目と紫外線に関する研究の権威として知られる、金沢医科大学眼科学 佐々木洋教授。同氏は今回、結果が発表されることとなった2010年の調査において、検診を担当している。
佐々木氏によると、屋外での部活動を続けた結果、紫外線を大量に浴びることになった中学生は、10代でも瞼裂斑を発症する可能性が高いという。瞼裂斑を発症すると、眼球がにごる、充血しやすくなる、ドライアイになる、といった症状があらわれるほか、翼状片の前駆病変となる可能性が増加するそう。つまり、若いうちに紫外線を大量に浴びることで、年を重ねたのちに発症する可能性がある病気も増えてくるということだ。
こうした研究の結果からも、戸外活動時間が長いソフトボール部や野球部、サッカー部などに属している生徒は、病気を予防するための努力が必要ということになる。
では、どうすれば瞼裂斑発症を防げるか。佐々木氏が紫外線対策に適したアイテムとして列記したものは以下の通り。
UVカット機能つきサングラス
UVカット機能つきメガネ
つばの広い帽子
UVカット機能つきコンタクトレンズ
そのほか、日傘を併用することなども有効だという。
瞳を守るための、正しい紫外線対策法を公開するウェブサイト開設へ
サングラスやメガネを選ぶ際は、フレームにまで目を光らせるとなおよいのだそう。ポイントは、テンプルが太いこと。テンプルの面積が大きければ、その分、紫外線カット率が高くなるそうだ。アイウェア装着時には、前方からの紫外線はカットできるものの、耳側から差し込む紫外線や、反射してきた光が鼻側の輪部、水晶体に到達しやすくなるという。これを解説した上で、その両方を防ぐことができるUVカット機能つきコンタクトレンズの有効性を支持した。
また、本セミナー参加者に向けて、4月23日にオープンした瞳の美白というウェブサイトの紹介も行われた。同サイトは、目を守るための正しい紫外線対策を、より多くの人に知ってもらうことを目的として開設。本セミナーの講師である佐々木氏による監修のもと、幅広い情報提供を行っていく。
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