リクルートの海外旅行領域の調査・研究部門であるエイビーロード・リサーチ・センターは、海外旅行検索・比較サイト「エイビーロード」に掲載されている海外ツアーへのユーザーからのeメール問合せ実績を集計し、2012年GW期間の海外旅行マーケットの動向を発表した。
問合せ数は、前年比で22%増。大阪発が活発
2012年GW期間のeメール新規問合せ数は、前年比で全国平均22%の増加。主要な出発地では大阪発の問合せが前年比128%と活発な動きとなっている。東京発の中で羽田出発確約のツアーに限ると前年比197%と、ほぼ倍増。また、全国計の数字は前々年比では162%であり、海外旅行のインターネット問合せが定着してきている様子がうかがえる。
人気渡航先1位はパリ。シンガポール、グアムが人気急上昇
2010年、2011年と連続2位だったパリが1位を奪取。2位は前年1位のオアフ島、3位は前年6位からソウルが躍進。問合せ数が増加した渡航先トップ3は、シンガポール、グアム、台北(台湾)。シンガポールは前年比約4.5倍の問合せを集め絶好調。政治不安や洪水などでここのところランキングを落としていたタイからは、バンコクが4位、プーケットも6位にランキングされるなど人気復活の傾向が見られる。
ツアーは4日間と8日間に2極化。連休後半帰国ほど予約困難に
平均的なツアーの日数は5.9日と、昨年比で0.3日減少し、カレンダーの日並びの悪さを反映してか、短期化している。問合せの多かったツアー日程は4日間が最多で、次いで8日間と2極化した。出発希望日は比較的分散したが、帰国希望日は連休後半になればなるほど取りづらい状況となっている。
円高でお得な国NO.1はインドに
参考に、2010年の年間平均為替レートと2012年2月の為替レートを用いて、当時5万円で買えたものが現在いくらで買えるかを算定している。
- 円高の恩恵、差額順にベスト5を紹介
- 1位:インド(インド・ルピー)50,000円→42,381円(差額7,619円)
- 2位:ハンガリー(ハンガリー・フォリント)50,000円→43,182円(差額6,818円)
- 3位:ポーランド(ポーランド・ズロチ)50,000円→43,612円(差額6,888円)
- 4位:フランス、ドイツほか(ユーロ)50,000円→45,258円(差額4,742円)
- 5位:デンマーク(デンマーク・クローネ)50,000円→45,355円(差額4,645円)
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