スバルは28日、FRスポーツカー「SUBARU BRZ」が発表から約2か月で目標4倍となる3,551台を受注したと発表した。受注の66%はトランスミッションに6MTを選択しているなど、スポーツカーの復権に手ごたえを感じさせるスタートとなっている。

「SUBARU BRZ」

BRZの月販目標は450台。計画通りなら2カ月で900台のところを、その約4倍の受注を達成した。発表された受注の内訳を見ると、グレードは最上級の「S」が78.4%で最も多く、カスタマイズベースという位置づけの「RA」は3.1%に。トランスミッションは6MTが66.3%、E-6ATが33.7%。スポーツカーとはいえ、ポルシェ911でさえ販売の大半をATが占めることを考えると、6MTの比率は極めて高いといえる。

購入者の年齢構成も注目すべき結果に。29歳以下が27.5%、30~39歳が27.9%と、39歳以下で過半数を占めた。スポーツカーの購入者層が高齢化の一途をたどる中、若者をスポーツカーに呼び戻すという目標が達成された結果といえる。一方で60歳以上も7.5%と、人気の幅広さをうかがわせた。

BRZに対する購入者の評価は、「運転して愉しい車」「低重心で安定しており安心できる」「運転がうまくなるように感じる」などとなっており、スバルではBRZがめざした「誰もが安心して気軽にクルマを操る愉しさを体感できるスポーツカー」としての高い評価を得られたとしている。