JRグループは20日より、春季用「青春18きっぷ」の販売を開始する。利用期間は3月1日より4月10日まで。JR線の快速・普通列車の普通車自由席とJR西日本宮島フェリーが乗り降り自由となる。

宮崎~鹿児島中央間を走る787系の特急「きりしま」。宮崎~南宮崎間のみ利用する場合に限り、「青春18きっぷ」でも乗車できる

同きっぷは年齢に関係なく、1枚のきっぷで5回まで使える。「1人で5日間連続の旅行」「5回に分けての日帰り旅行」のほか、「5人グループでの日帰り旅行」(グループは同一行程での利用に限る。集合駅までと解散駅からの行程が異なる場合は別に乗車券が必要)などでも利用可能だ。

普通列車が運行されない津軽海峡線木古内~蟹田間、石勝線新夕張~新得間では、特例として区間内で乗降する場合に限り、特急列車の普通車自由席に乗車できる(特例区間外にまたがって特急列車に乗った場合、乗車した全区間の乗車券と特急券が必要に)。日豊本線・日南線・宮崎空港線の宮崎~宮崎空港間も、区間内で乗る場合に限り、特急列車の普通車自由席に乗車できる。

これらの区間以外で特急・急行列車に乗る場合は、特急券・急行券のほかに乗車券も必要に。「中央ライナー」「青梅ライナー」と、快速「マリンライナー」のグリーン車指定席を利用する場合も、グリーン券と普通乗車券を購入しなければならない。ただし快速・普通列車の普通車指定席とグリーン車自由席などを利用する場合、それぞれ座席指定券とグリーン券を別に購入すれば乗車できる。

新夕張駅(写真左)と新得駅(同右)。両駅間のみ利用する場合、「青春18きっぷ」で特急列車に乗れる

また、他のJR在来線から孤立している大湊線と八戸線へは、通過利用の場合に限り、青い森鉄道線の青森~八戸間を利用できる。ただし下車できるのは青森駅、野辺地駅、八戸駅のみで、この3駅以外で下車した場合は、別途乗車券が必要になる。

春季用「青春18きっぷ」の発売期間は2月20日~3月31日で、利用期間は3月1日~4月10日。全国のおもなJRの駅とJRの旅行センターなどで発売され、価格は1万1,500円。なお、夏季用、冬季用については、「決まり次第別途お知らせいたします」(JRグループ)とのこと。