KDDIと楽天は6日、楽天が運営するインターネット・ショッピングモール「楽天市場」のインターネット決済方法に、KDDIのキャリア決済サービス「auかんたん決済」を新たに導入すると発表した。

これにより、ユーザーは、「楽天市場」の出店店舗のうち、同決済システムを導入した店舗において、購入した商品の代金を毎月のau携帯電話料金と合算して支払うことが可能となる。

今回のサービスは、2011年6月29日に締結したKDDIと楽天の電子マネー分野における戦略的提携に基づいた取り組みの一環。第一弾として、電子マネー「Edy」のチャージシステムに「auかんたん決済」を導入し、おサイフケータイに対応したau携帯電話を利用する顧客は、Edyのチャージ料金を毎月のau通信料金と合算して支払えるようになった。今回は、それに続く取り組みとなる。

現在、マルチネットワークやマルチデバイスの拡大に伴い、インターネットを通じてさまざまなサービスを顧客が利用する機会が増えており、決済手段に対するニーズも多様化している。

楽天では、今回の決済システムでは手数料が無料であるため、従来、銀行振込や代引き決済などの手数料が発生する決済サービスを利用していた顧客の利用が拡大することを期待している。

一方、KDDIは、楽天市場での「auかんたん決済」利用がパソコン、モバイル、スマートフォンで可能となることから、auを利用する楽天会員の利便性向上につながると考えている。今後は、顧客決済ニーズの多様化に応える決済手段の一つとして、多くの楽天会員に利用してもらえるよう、サービス充実を図るとしている。

今回のサービス提供開始を記念して、「auかんたん決済」に対応する店舗限定で楽天スーパーポイントが通常の10倍付与される「auかんたん決済導入キャンペーン」企画が展開される予定となっている。