ヨシハラが運営する全国無料宅配クリーニングサービス「せんたく便」はこのほど、夏物衣料を対象に「せんたく便 保管パック」の受付を開始した。衣類30点まで詰め放題で、最大9カ月間保管してもらえるという。

「保管パック」でクリーニング店も利用者も得をする!?

保管パックの衣類はクリーニングされた後、プラズマクラスターイオン発生機を設置した部屋へ(画像は「せんたく便」のページより抜粋)

クリーニングの世界では、一般的に春と秋の衣替えシーズンに繁忙期がやって来るといわれている。一方、繁忙期があれば閑散期もあり、「お預かりする衣類の数も半分ほどになり、お店のラックにも余裕が出ます」(せんたく便)。こうした事情も考慮し、スタートしたのが「せんたく便 保管パック」だ。

利用者にとっても、収納場所に困ったオフシーズンの衣類をクリーニングし、長期間保管してもらえるというメリットがある。同パックは、クリーニング業界における「"Win-Winの関係"が成立したビジネスモデル」と言えるかもしれない。

同パックで集荷された衣類は、「せんたく便」を運営するヨシハラの工場(滋賀県)でクリーニングされ、シャープのプラズマクラスターイオン発生機を設置した専用の部屋で保管される。シャープ独自の空中除菌技術(「プラズマクラスター」技術)で浮遊ウイルスを抑制し、ダニのふんや死がいなども分解・除去されるという。長期間の衣類の保管に適した環境が用意されているのだ。

オレンジ色の専用バッグの容量は約85リットル。夏物衣料30点も余裕で入る大きさ

「せんたく便 保管パック」を利用するには、「せんたく便」サイト内の注文フォームに、氏名や電話番号などの必要事項を入力すればよい。オプションサービスとして、「撥水加工」と「防虫・防カビ加工」、さらに「プラチナ加工(撥水加工と防虫・防カビ加工を施し、リンス加工もプラスしたサービス)」も選択できる。

注文が完了した後、1週間ほどで集荷キットの入った封筒が到着。オレンジ色の専用バッグに衣類を詰め、申込書をバッグの中に、宅配伝票をサイドのポケットにそれぞれ入れ、結束バンドを付けてクロネコヤマトの担当者に渡せば集荷は完了となる(集荷までの手続きについては本誌レポートも参照)。

夏物衣料の「せんたく便 保管パック」の受付期間は今年12月31日までで、返却期間は2012年3~5月。料金は1万1,929円で、送料と保管料は無料、しみ抜きサービスも無料で行うとのことだ。