"妻"に焦点を当てて、その姿を公表されているデータから読み解く「妻の正体~データ編」。今回のテーマは主婦の仕事探し。「さて働かなきゃ」と思った主婦が仕事選びで重視するのは一体どんな点? 子供の有無で仕事選びはどう違う?

今回紹介するのはインテリジェンス運営の求人情報サービス「an」が、求職または就業中の主婦を対象に行った「就業に関する意識調査」。調査期間は昨年9月11日~14日、調査対象は関東(1都3県)の25~44歳の既婚女性2,000人。

現在の仕事を探したとき(現在無職の場合は、今後仕事探しをするとき)に重視した(する)点について聞いたところ、1位が「勤務地が自宅から近いこと」(20.2%)で2位は「時間の融通がきくこと」(19.8%)という結果に。この2項目だけで全体の4割を占めている。3位は「仕事の内容が自分に合っていること」(9.3%)、4位は「給与が高いこと」(6.1%)だった。

家族構成によっても傾向は違うようだ。まずは子育てしている主婦をみてみよう。「子供がおり、末の子どもが小学校低学年以下」の主婦では、「時間の融通がきくこと」の28.3%が最多に。「子どもがおり、末の子どもが小学生高学年以降」では「勤務地が自宅から近いこと」(19.9%)が「時間の融通がきくこと」(18.8%)を上回った。

一方、「子供がいない」主婦では1位の「勤務地が自宅から近いこと」(20.0%)に続き、「仕事内容が自分に合っていること」(12.2%)が2位に入っている。「給与が高いこと」(7.5%)や、「持っている技術や経験が活かせること」(7.9%)など、仕事内容や給与に関連した項目は、主婦全体平均に比べ高かった。