音楽家の坂本龍一が講師となり、音楽を学究的かつ体感的に伝える番組『スコラ 坂本龍一 音楽の学校』のシーズン2が、10月1日よりNHK Eテレで放送スタートすることが8月31日、同局から発表された。
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『スコラ 坂本龍一 音楽の学校』のシーズン2に出演する坂本龍一 拡大画像を見る |
シーズン1では「バッハ」、「ジャズ」、「ドラムとベース」の3テーマが取り上げられたが、シーズン2では「古典派」、「ドビュッシー,サティ,ラヴェル」、「ロックへの道」の3テーマを取り上げ、シーズン1より引き続き、番組は坂本とゲスト講師による対談パートと、子供たちとともに行うワークショップの2パート構成でおくる。
中でも「ロックへの道」(11月26日~12月17日放送予定 全4回)では、20世紀半ばに誕生した音楽がなぜ若者たちの心をとらえたのかを、エルヴィス・プレスリーやビートルズを取り上げながら迫っていく。ゲスト講師に音楽家の北中正和、ピーター・バラカン、高田漣。また、細野晴臣、小山田圭吾の3人でスペシャルバンドを組みロックンロールを演奏するライブも放送する予定。ほか、「古典派」(10月1日~22日放送予定 全4回)ではゲスト講師に批評家の浅田彰らを迎えて、ハイドン、モーツァルト、ベートヴェンにスポットをあて、「ドビュッシー,サティ,ラヴェル」(10月29日~11月19日放送予定 全4回)では自由なアプローチでドビュッシーらの真実に迫る。
シーズン2放送にあたって坂本は「昨年のスコラ・シリーズの反省も含めて、シーズン2では制作チームといろいろなディスカッションを重ねた。いろいろな苦労はあるが、つくづく思うのは、これをやらせてもらって一番勉強になっているのは自分だということ。ひとに何かを教えるには、自分が一番勉強しなければならないから。それでも常に勉強が足りないと思う。教えるなどという大それたことは、やはりぼくには向いていないな」とメッセージを寄せている。