2012年のNHK大河ドラマ『平清盛』の出演者発表会見が8日、東京・渋谷の同局で行われた。

左から、加藤浩次、豊原功補、中村敦夫、松山ケンイチ、岡田将生、杏 拡大画像を見る

今回発表されたのは8人。平家を滅ぼし、鎌倉幕府を開いた源頼朝役に岡田将生、頼朝の妻で夫を支えた北条政子役に杏、清盛の政治的支柱となった平時忠役に森田剛、瀬戸内海の海賊で清盛と戦いながら後に臣従する兎丸に加藤浩次、保元の乱で対決する清盛の叔父・平忠正役に豊原功補、清盛の祖父・平正盛役に中村敦夫、清盛の母・舞子役に吹石一恵、白川法皇役に伊東四朗が決まった。

会見には新キャストの6人と主人公の平清盛を演じる松山ケンイチが出席し、大河ドラマ初出演となる岡田は「オレでいいのかなと思いつつ、ワクワクしています」と緊張の面持ちであいさつ。岡田はナレーションも務めることになり、「若輩者かと思われるかもしれませんが、自分らしくチャレンジ精神でやっていこうと思います」と意気込んだ。『8代将軍吉宗』(1995年)以来の大河ドラマ出演となる森田は「時忠は自分に素直に生きた人。最後までしぶとくいって、ウザく思ってもらえるように頑張りたい」と気負いなく語った。

また、岡田と同じく大河ドラマ初出演となる加藤は「大河ドラマは別世界だと思っていました。びっくりです」とオファーに驚き、「息子が海賊のアニメが好きでして(笑)、『すごいね! 腕は伸びるの?』って言われました。なんだか芸能人のランクが上がったような気がしますが、その分頑張らないといけませんね」と引き締めた。

同ドラマは、8月18日に岩手・江刺でクランクインする。撮影スタート間近となり、「今は撮影のことで頭がいっぱいで、ドキドキしています」という松山だが、「貴族社会を壊そうという武士が輝いていた時代。そんな武士のパワーをきちんと表現したいです。清盛や頼朝のイメージが変わる作品になると思います」と力強く語っていた。