4月19日より中国・上海にて「上海モーターショー」(The 14th Shanghai International Automobile Industry Exhibition)が開催されている。各メーカーが出展したモデルをまとめて紹介しよう。
トヨタ自動車
トヨタは中国ユーザーの要望に応えるべく、3月末に販売を開始した「Zelas(ゼラス)」や発売予定の「E'z(イーズ)」などの市販車に加え、走る楽しさを追求した「FT-86 II concept」や「G's REIZ(レイツ)concept」、身体が不自由でも利用しやすい「RAV4」、「アルファード」のウェルキャブ(福祉車両)などのほか、ハイブリッド車やEVも多数出展した。レクサスブランドの「CT200h」も中国では初披露となった。なお、下の「FR-S Concept」は同時に行なわれているニューヨークオートショーに出展されたモデル。
日産自動車
日産自動車(現地会社:東風日産乗用車公司)は、自主ブランドである「ヴェヌーシア(Venucia、中国名:啓辰)」のコンセプトカーや新型「ティーダ(中国名:騏達)」、クロスオーバーカーの「キャシュカイ」、電気自動車「日産リーフ」などを出品した。ヴェヌーシアは飛翔をデザインコンセプトにしたモデルで、2012年前半に発売される予定。「ティーダ」は世界165カ国で発売されているグローバルモデル。
ホンダ
本田技研工業(広汽本田汽車有限公司)は、自主ブランド「理念(英語名:Everus)」の初量産モデル「理念S1」を発表し、同時に発売も開始した。中国における新基準国民車を目指して開発された小型セダンで、1.3L(リッター)および1.5Lエンジンを搭載。価格は6.98万元から。すでに3,000台以上の予約を受注している。
そのほかホンダは、EV(電気自動車)のコンセプトモデル「フィットEVコンセプト」や、2012年に中国で発売を予定しているハイブリッドカー「インサイト」「CR-Z」、リチウムイオンバッテリーを搭載したIMA(インテグレーテッド・モーター・アシスト)ハイブリッドシステムの技術展示モデル、次世代プラグインハイブリッドの技術展示モデルなどを出品した。なお、下の新型「シビック」はニューヨークオートショーに出展されたモデルで、日本での発売の予定はない。
スバル
富士重工業(スバル)は、世界で初公開となる「SUBARU XV CONCEPT(スバル エックスブイ コンセプト)」を出品した。これはSUVとしての機能性とファッション性をあわせ持つ、クロスオーバーのデザインコンセプトカー。そのほか、アウトバックのカットボディ、中国で活躍するラリーカーなどを展示している。
三菱自動車工業
三菱自動車は、小型・低価格・低燃費を特長とし、全世界展開を計画しているコンパクトカーのコンセプトモデル「Concept Global Small」、プラグインハイブリッドシステムを搭載した新世代クロスオーバーのコンセプトモデル「Concept PX-MiEV」、ハイスピードオフローダーをコンセプトとした「パジェロ スポーツ」を参考出品。また、同社が中国市場で発売している既販車を含めて11台を出品している。
欧州メーカー
BMWはプラグイン・ハイブリッド車を出品。中国市場専用に開発され、瀋陽工場で生産されているロング・ホイールベース仕様の5シリーズ セダンをベースにしている。60km/hの一定速度で走行した場合、電気モーターのみで75kmまで走行でき、エンジンを併用すれば、400kmの航続距離が実現するという。このモデルは2013年には中国での量産が開始される予定。
シトロエンは、世界初公開となる「DS5」のほか、発売中のハッチバックサルーン「C-Quatre」、新型「C4」、「C4 Picasso」、WRC(世界ラリー選手権)チャンピオンマシンの「C4 WRC」などを出品した。
プジョーは中国市場向けに開発された「508」、中国でデザインされた最新のコンセプトカーなどを展示。508はハイエンドモデルでありながら中国市場を非常に重視しており、今後生産される508サルーンの2台に1台が中国で販売されるという。
フォルクスワーゲンは3代目となる「ビートル」の新型を上海モーターショーで公開した。これは別ページにまとめた。