UCC上島珈琲はこのほど、東北地方太平洋沖地震の被災地に向け、コーヒー抽出機能を備えたイベントカー「UCCミニカフェスマイル号」の派遣を始めた。25日から4月2日までの期間、被災地の中でも避難生活者が最も多いという宮城県の各避難所をまわり、温かいコーヒーを無料で提供する。

「UCCミニカフェスマイル号」。想いを垂れ幕に記した

「UCCミニカフェスマイル号」はイベント会場などでホットコーヒーを提供できるよう改造されたイベントカーで、水道やガスが止まっている地域でも単独でコーヒーの抽出が可能。1995年に発生した阪神淡路大震災の時には、同社の地元である神戸を中心とした各避難所に出向いた。今回は宮城県の名取市、岩沼市、亘理町、山元町の各避難所をまわり、1台で1日約1,500杯のホットコーヒーを提供するという。

同社ではすでに、被災地へ義援金1,000万円を寄付するとともに、全国から応援社員を送り出し、水や毛布といった日用品や食料品など、約10万点の救援物資を届けている。