――ラプンツェルと中川さんの共通点、違う部分を教えて下さい。

中川「私の場合は彼女と違って好きで家の中に閉じこもってますけど(笑)、共通点も多かったです。母親と二人暮らしで、ペットが友だちで、家の中で絵を描くのが趣味で。ただ、ラプンツェルは『これは!』と自分が思ったことに対しては絶対にブレないんですよ。彼女の行動を見ていると、自分が忘れていたり、忙しくて見えなくなっていたりしたことをいっぱい思い出しました。そういった"勇気"がいっぱい詰まっている作品なので、一人でも多くの人に見ていただき、何かを感じてもらいたいです。そしてそんな作品のヒロインの声を演じるということは、ものすごい責任重大ですよね。私自身、もっと真面目に生きようと思いました(笑)」

――個々のシーンでは、夕暮れ時、小舟に乗ったラプンツェルとフリンの周りに数えきれないほどのランタンが降り注いでくる場面がとてもロマンティックで印象的でした。

中川「あのシーンのラプンツェルはめちゃくちゃ可愛いですよね~。そして、たくさんのランタンの光に照らされたフリンのイケメンさたるや(笑)。フリンって押しも強いし、自分のことをイケメンだと思っているし、リアルに存在したら私なんか絶対に萎縮してダメなタイプの男性ですけど、ストーリーを追うごとに私もラプンツェル同様、彼に惚れちゃいました。もちろん、ラプンツェル自身もとても素敵で、夕暮れ時はマジックタイムといって女の子が一番綺麗に見える時間じゃないですか。あのシチュエーションは同じ女性として憧れました。たまらんですね(笑)」

深い森に囲まれた高い塔の上に暮らすラプンツェルは、18年間一度も塔の外に出たことがなく、母親以外の人間に会ったこともなかった。そんな彼女の楽しみは、自分の誕生になると遠くの空に浮かぶ神秘的な"灯り"を見ること。成長するにつれ、彼女は灯りへの好奇心を抑えきれなくなっていた。そんな時、お尋ね者の大泥棒フリンが追手を逃れて塔に侵入し、ラプンツェルの魔法の髪に捕えられてしまう……
(C) Disney

――では、中川さんにとって理想とする男性像とは?

中川「まずとにかく猫が好き、ということですね。あと、自分よりいろいろな知識に長けている人。特に、星に関する知識をさりげなく披露されたりするとグッとポイントが上がりますね。私の趣味であるゲームでも負けたいです。私の方が強いのは…。それから、ちょっとしたささくれとかにも萌えます。ひと言でいうと『猫好きで浮気しない人』です(笑)」

――ところで、そのほかのディズニー映画で中川さんの好きな作品は何ですか

中川「今までで一番多く見たのは『眠れる森の美女』です。親戚一同もイチオシの作品なんですよ。小さい頃、プリンセスがエレガントに起きるしぐさをよく練習しました(笑)。あと、母の影響でドナルド好きなので、『三人の騎士』も大好きです。母がフロリダのディズニーランドに連れて行ってくれた時、MGMスタジオでアニメーターの方が『ヘラクレス』を描いているのを見て、セル画セットを買ってもらったこともあります」

――ちなみに、ラプンツェルの髪は21mという設定ですが、中川さんの髪は最大でどれくらい長かったですか?

中川「今が一番長いですね。ラプンツェルに影響されてすぐにエクステを付けました(笑)。毎朝のシャンプーが地獄のようなので、ラプンツェルはどうやっていたのかすごく気になりますけど、おかげで私の女子力も少しは上がった気がします。今年はラプンツェルが着ていたようなラベンダー色のドレスを着たおしてますし、自宅の部屋はラプンツェルの人形や、パスカル(ラプンツェルの親友のカメレオン)のぬいぐるみなどのグッズだらけで、底が抜けそうなんですよ」

――最後に、この「塔の上のラプンツェル」では「夢」という言葉が大切なキーワードのひとつとして描かれていると思いますが、中川さんの今年の"夢"を教えて下さい。

中川「おかげさまで去年、CDデビュー5周年を迎えることが出来まして、今年は26歳になるので、"ロックな女"としてカッコいい歌を歌えるようになりたいです。プライベートではもうちょっと外に出る趣味を増やしたいです。たとえば資格を取ったり、格闘技に挑戦してみたり(笑)。ただ、なにより今年は大殺界なので、大きなケガもなく健康で過ごしたいですね」

まるでラプンツェルのように大きな目をキラキラと輝かせながら、作品の魅力と自身の夢を語ってくれたしょこたん。彼女とラプンツェルの見事なシンクロぶりをぜひスクリーンで確かめて欲しい。