大阪証券取引所は1日、2011年2月の売買状況について発表した。これによると、2011年2月のFX取引『大証FX』の取引高は前月比4.2%減の69万3,001単位単位、取引金額は同5.6%減の6,618億円だった。

ただ2月は28日間と日数が短いため、「前月などと増減を単純に比較できない部分がある」(大阪証券取引所)。一方、2月の「大証FX」の取引高を1日平均で見ると、3万4,650単位となり、2010年11月の3万5,939単位に次ぐ過去2番目となった。

1日平均での取引高が高水準だったことについて、大証では、「中東・北アフリカ情勢の影響や、原油相場が大きく動いていることなどから、為替にも関心が高まっている。また、ニュージーランドで地震があったこともあり、NZドル/円の月間取引高が、前月の1万7,195単位から3万9,062単位となるなど大きく増えた」ことなどを挙げている。

大証FX月間1日平均取引高推移

2011年2月の先物取引は、「日経225先物」の取引高が前月比10.2%増の139万5,323単位、取引金額が同11.9%増の14兆7,948億円、「日経225mini」の取引高が前月比2.2%増の864万664単位、取引金額が同3.7%増の9兆1,545億円だった。

また、「日経225先物」「日経225mini」などのデリバティブの新売買システム「J-GATE」稼働後のデリバティブ取引高のうち、従来は昼休み時間だった時間帯(11時~12時半)の取引高は5.6%を占めた。これについて大証では、「昼間時間帯でも取引ができる環境が整ったことによって、何かきっかけがあった場合は、取引高が増えるのではないか」と話している。