昼間、ぽっかりと空いた時間──。ちょっと仕事をしたい、ちょっと休みたい、そう思っても、なかなか「いい場所」が見つからない。漫画喫茶? 図書館? それとも……、と迷っている方におすすめなのが、ホテルの「デイユース」だ。今回は、ホテルサンルートのプランをご紹介しよう。

「ホテルサンルート新橋」の入口

使い方はその人次第の便利なプラン

新橋駅から徒歩約5分。2008年4月にオープンした「ホテルサンルート新橋」(客室数220室)が「デイユースプラン」を始めたのは、2009年春からのこと。土地柄、宿泊客、「デイユースプラン」利用者ともに、40歳代から50歳代の男性サラリーマンが多い。

ホテル建物の上には「デイユースプラン」の宣伝がかかげられている

「デイユースプラン」の利用時間は、13時から20時までの最大7時間となっている。シングルルームが利用でき、料金は6,300円。2名利用の場合は、7,300円だ。部屋数は清掃状況などにより限られて入るが、1日最大5、6室は使用できる。現在、月平均の「デイユースプラン」利用者は90件ほどとのこと。利用する場合は予約が必要だ。

利用者のほとんどが仕事をしているようだが、夜勤明けで利用する人も少なくないという。また、場所柄、新幹線や飛行機の時間待ちに利用するのにも便利だろう。もちろん、昼寝をしてもいいし、読書や勉強をしてもいい。ルームサービスはしていないものの、コンビニがあるのでまったく不自由はない。

シンプルでスタイリッシュな客室

部屋はシングル、セミダブルともにおよそ13平方mの広さで、白を基調としたシンプルで洒落たデザインとなっている。窓からは東京タワーも眺められる。休息しながら、夕暮れからのライトアップを眺めるというのもいいかもしれない。

もちろん、全室高速インターネット回線が完備されているだけでなく、喫煙と禁煙ルームも分けられている。また、同ホテルには喫茶室ルノアールも入っているので、ビジネスにプライベートにいろいろな利用法がありそうだ。

ロビーも白を基調とした清潔感あふれるデザインとなっている

バスルームとの間にも窓があり、部屋を広く感じることができる

デスクスペースも充分な広さがあり、快適に仕事ができる環境が整っている

部屋から見える東京タワー。ここで夕景、夜景を楽しめる

ホテルサンルートは新橋を含め都内に12あり、うち7ホテルで「デイユースプラン」を実施している。プランの内容等は新橋と異なる場合があるので各ホテルに確認が必要だが、日中活用できる拠点がこれだけ点在しているというのは心強い。また、地方の主要都市にも「デイユースプラン」を実施しているホテルサンルートはいくつかある。

都内の場合、「ホテルサンルート浅草」はスカイツリー観光の拠点にもなっているようだ。「ホテルサンルート品川シーサイド」は眺めがよく、人気となっている。ホテルの多彩な利用方法は、今後さらに広がっていくかもしれない。

「ホテルサンルート浅草」(左)と「ホテルサンルート品川シーサイド」。画像提供:株式会社サンルート