大阪証券取引所は1日、2011年1月の売買状況について発表した。これによると、2011年1月のFX取引『大証FX』の取引高は前月比10.2%増の72万3,025単位、取引金額は同12.2%増の7,014億円だった。

月次ベースで「大証FX」の取引高が70万単位を超えたのは2カ月ぶりで、過去2番目を記録。銘柄別ではユーロ/日本円通貨ペアが19万4,299単位と、月次ベースで過去最高を記録した。

大阪証券取引所では、「大証FX」の取引高が月次ベースで過去2番目を記録したことについて、「口座数が3万口座を突破するなど、基本的に取引が増える傾向にある」ことを大きな要因として挙げている。また、4%以上(レバレッジ25倍相当)の証拠金を預かることが2011年8月1日に義務付けられることをにらんだ個人投資家の動きも、「口座数の要因としてあるのかもしれない」と話している。

ユーロ/円の取引高が月次ベースで過去最高を記録したことについては、「チュニジア・エジプトなど欧州の周辺で政治不安的なことが起きている。これらの地域と欧州は経済的な結びつきも強いため、為替的には動きやすかったのではないか」と述べ、中東地域の政治的な動きが、影響を与えた可能性を指摘している。

「大証FX」月間取引高推移

2011年1月の先物取引は、「日経225先物」の取引高が前月比30.5%減の126万6,725単位、取引金額が同28.9%減の13兆2,266億円、「日経225mini」の取引高が前月比8.7%増の845万1,137単位、取引金額が同11.0%増の8兆8,250億円だった。